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[コメント] バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017/タイ)

もし日本で映画化ならあばれる君に出てほしい。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







体育館でテストをしていた際にリンの隣にいてもろにカンニングしようとしていた坊主頭。汗だらだらで、もし日本で映画化するならあばれる君しかいないだろう。こいつがコミックリリーフとして終始話が重くなりすぎないようになっている。まあ、それ以前に諸悪の根源グレースとパットの馬鹿2人も徹頭徹尾最後まで軽かったな。そんな雰囲気で中盤まではコメディだと思っていた。そして不敵な主人公リンがどんどんやることをでかくしていって、すげーなってなる話だと思っていた。

でも体育館での不正行為は発覚する。リンは前科一犯になる。あれっ?まだ折り返し地点ではない時間なのに?これからどうなるの?ここで雰囲気一変。サスペンスになるのだ。そりゃそうだ。元々カンニングはサスペンスフルな行為なのだ(したことないけど)。

このオーストラリアでの試験、特にリンが早退して試験官に追われるシーンがめちゃくちゃはらはらした。何せリンは無敵ではないのだ。既に一回負けているのだ。だからどうなるか本当に分からなかった。何より試験官!こいつがまじで怖かった。ターミネーターのT1000みたいな感じで無表情でどこまでも追ってくる。冷静に考えればただの試験官が地下鉄まで追ってくるわけないのだが…。

最後はややもやもやしたかな。もう一人の天才、洗濯屋のバンクの心変わりの描写が足りない。最初は品行方正なのに何故正反対になってしまったか。大金を手にしたから?では単純すぎる。このバンクの脅しを振り払って、リンがそれまでの所業を洗いざらい暴露するで逆に多少なりとも救われたかな。

最初は単なる机の前後のカンニング。こんな他愛もないことを広げて広げて、最後は世界を又にかけた大騒動にまで繋げるのは凄いの一言。本当にアイデア次第で面白い映画って作れるんだな。

(評価:★4)

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