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[コメント] 我等の生涯の最良の年(1946/米)

帰ってきた軍人の厳しい再就職事情。戦争に勝ったというより、終わって どうしよう。
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







復員。国内移動。輸送機で、故郷の町並みが見えてくる。いい演出。

アル、ファミリーに戦場の話をせがまれるが、HIROSHIMA、ノーコメント。戦利品=サムライソード、日章旗。

ホーマー、義手。後方の修理部員だったので手柄話なし。 家族が期待している華々しい戦争の活躍話ができない。 恋心を寄せていたウィルマにも、障害者になったので自ら身を引こうと する。優しさから卑屈へ。

フレッド、ヨーロッパ戦線空軍爆撃手。 うなされ寝言PTSD。妻:マリー、生活レベルを 落としたくないので、夜の街へ。

アル、銀行員に。GIローン。硫黄島参戦の軍人に無担保融資。 貸し渋りの上司と衝突。

ホーマー、義手でピアノ。ウィルマ「私が弱虫かどうか試させて」

フレッド、アルの娘ペギーと。 「Japとナチじゃなく、英とアカと戦うべきだった」 という戦争観の客を殴り失業。戦争否定=自己否定。 ペギーはマリーに合い、化粧室で女の本音を聞き出す。 「女の幸せはカネ」の言質。 空軍中将ドゥーリトルから表彰状、両親感激。 B-17解体プレハブ建設業に生きる道。

ホーマーとウィルマ結婚式に、フレッドとペギーが再会。

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1947年制作で、当時の社会にはずいぶん共感されそうな作品。

戦後2年目、勝利の美酒も醒めて、さて、この先どう生きるか。 庶民の目線。帰ってきて邪魔な存在でなくて、 みなさんのために戦った兵隊さんに優しくしよう、 という在郷軍人会が喜びそうな内容。

不用になり解体を待つB-17の数がすごい。

(評価:★3)

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