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[コメント] ストーカー(1979/露)

セピア色。気がつくとゆっくり動いているカメラ。 思索中毒者ロシア人の行き着く果て=ЗОНА(ゾーナ=ソーン)。 СТАЛКЕРを露語辞書で見てみました→
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







СТАЛКЕР(ストーカー)・・・あれ?載ってない。けど、 動詞のсталкивать(ストーキバチと読むのかな?) の意味が、1押しやる、 2突き当たらせる、3接触させる 、自動詞になると、1めぐりあう

以上から、私が推測するに、ストーカーとは “接触案内人”“巡り合わせ請負人”ということだ、と勝手に解釈しました。

ЗОНゾーンに行きたい、という学者と作家をストーカーが、 案内する。近道をしたがるが、ダメという。いよいよ、 最後の扉の前まで来たのに、勇気がない。

学者と作家=真実を探求する職業。

ゾーンは人間の内面のことでしょうか? その奥に真実の扉があって、でもその真実は 非常に醜いもので、見たら絶望してしまう。 見たいけど、見たくない。 真実を見るのをあきらめ、 日常を虚しく生きる。これが人間。 というのが私の解釈です。

隕石が落ちて、当局が封鎖して、・・・ う、これは意味があるのかな?わからん。

西欧&米国人ならタイムマシンや変な薬品を発明して 真実の旅に行きそう。しかし、ロシア人は考え悩んで 真実へ向かう。という国民性イメージが私にはあります。

カメラが気味悪いゆっくりテンポで草むらや廃墟の中を 撮る。いいねぇ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)chokobo[*]

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