キョドった外国人がいきなり飛び降り自殺をする。意外なオープニングに少し度肝を抜かされたが、劇場版「呪怨」のリメイクである。ストーリーもかなり似て、展開も読めるので驚きという点では、当然と言えば当然だがそんなには無い。

どうしても比較になってしまうが、ハリウッド版は味付けがかなり濃くなった印象。カヤコが登場するシーンでは、やたら音が大きくいかにも「来るぞ来るぞ！」といった感じ。殺されるシーンの時、日本版では一瞬の「間」があって殺されるのだが、今回は忙しく「バッ」と殺される。

あと、例の家の2階はかなり薄気味悪く、昼でももの凄いよどんで見えた。日本版ではなんとなく普通の家だから怖いといった感じだったが、やはりハリウッド版だろう。全体的に演出にオーバーな感はある。 ただプロキオン14さんのコメントにも書いてありましたが、とてもうまくまとめたと思う。日本版よりも分かりやすく、完結している。

まぁ色々と勝手に比較し、ほざいてみたのだが率直な感想は「怖かった」ただそれだけである。国内版のリメイク・周りは外国人・展開の読めるストーリー・観たことのある殺され方、分かっちゃいるが怖かった。

僕は「呪怨」という映画を、客観的な評価は出来ないんじゃないか？と思う時がある。「呪怨」を人と話して非常に「ズレ」を感じるからだ。

僕は国内版「呪怨」を観たとき「こんなに恐ろしい映画があるのか」と本気でビビリ、若干後遺症になり、会社の更衣室やトイレでも怖さが取れず大変だった。 そんなもんで人に薦める訳だが、ある人は「笑えるシーンが多かった」と意外な答えを出してきた。しかも一人だけじゃない、怖くなかったと言う人の方が多かった。僕はショックだった。こんなに怖い映画なのに、なんでこんなにも評価が悪いんだ？

この前、国内版の「呪怨」がTVでやっていた。 怖いので（笑）トリビアと交互にちょくちょく観ていたのだが、あまり怖くない。なんなんだ、TVで観てるからなのか、4対3だからなのかよく分からんが、映画の質すらも悪く見える。女子高生のシーンなんて正直笑っちゃうぞ。 電気を消しスクリーンを下ろしプロジェクターで気合いを入れて観るのと印象はかなり違う。う〜ん分からない。

ただ言える事は、殺人事件があった家で入居者がどんどん呪われていく。その設定だけで十分怖い。カヤコもうやばいです。トラウマです。出てくるだけで怖いんです。そうです。冷静な判断など出来ないんでしょう。きっと…

話は少し変わるが、会社の女の子がハリウッド版「呪怨」を観たいといいだした。どうやらビル・プレマンの大ファンらしく、僕が今日観に行くといったら「感想を聞かせてね！」と言われた。どうしょう…いきなり飛び降り自殺だもんな、彼女になんて言えばいいんだろ。