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[コメント] マリー・アントワネット(2006/米)

決して5点は無い監督。せいぜい3点どまりな作品だが個性的な作品だ。野郎ばっかな映画業界に、歴史上の人物をこんなにエロくもキュートで、自分の好きなロックナンバーを迷いも無く使える監督さんは思い当たらない。作品の完成度よりも「色」を残す作品だ。
ギスジ

裸に近いマリーがケーキがついた指をなめながらエロイ視線でコチラを見たと思いきや、パンクロックのようなドキツいピンクのタイトルロゴが「デンッ!」と登場する、出だしから大変強烈なオープニングだ。

只、マリー以外の登場人物の表現の甘さと、宮殿内での群像シーンや、革命時のあまりにも淡白な映像に疑問も残る。しかしソフィアは「そんなシーンどうでもいいのよ、私はマリーが描きたいの!」と言ってきそうだ。

それにしてもマリーが男女と宮殿を抜け出し、深夜を徘徊するシーンや、草原でキレイな花々に戯れるシーンなど、ヴァージン・スーサイズとさほど変わらないような気がする。あまり成長の過程が見えないのが気になる。

(評価:★3)

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