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[コメント] 二十四の瞳(1954/日)

「さっ、次はこの歌をみんなで歌いましょう!」と先生と生徒で大合唱を始めるシーンはにわかに信じがたい。戦前生まれの母親に聞いたことあるが、やっぱり当時はみんなで歌っていたらしい。母親が突然歌い出したりするのもそう事か。
ギスジ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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スーツ姿で自転車通勤して「女のくせに!」と村中を驚かせ、大石先生のおてんばぶりを前半軽くコミカルに描くんですが、就任してすぐに色んな問題にぶちあたります。特に生徒の家庭内での相談事なんかは「先生はホント大変だな」と思いました。

同じクラスの生徒でも抱えている悩みは全然違うんです。家が貧乏過ぎて学校どころじゃない生徒もいれば、家は裕福だが東京の音楽学校に行きたいと親と対立して悩んでいる生徒もいたりして、抱えてる問題は本当にさまざまです。まず脳みそを一回切り替えないと僕はとても対応出来ないと思う。生徒によってはどう声をかけて上げればよいのかと悩んでしまいます。修学旅行で連絡の取れない女子生徒が、食堂で働いているのを目撃しちゃうシーンは泣けますね。先生も生徒に物言いたいんだけど言えない歯がゆさと、その事を他の生徒にその事を見られちゃいけない難しさ。いや大変ですね。先生は

一クラス12人。一人一人をしっかり描いている作品なので、どうしても時間も長くなってしまいますが、とても面白かったと思います。何回も観たい作品では無いですが、印象としては先生も生徒もみんなして涙するシーンがとても多かった。僕は学生時代の頃、先生の涙など見たことも無いもんですから、もし目の前で新任教師が泣いているのを見たらどう思っただろうなと思います。特に穴を掘って大石先生を怪我させた生徒なんかは、僕なら軽いトラウマで一生忘れないんだろうな

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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