映画は以外に面白かったです。とてもテンポのいい作りで、シリアス路線よりもコメディに徹している印象でした。スタローンもデニーロも自分の立ち位置をよく分かっていて「さあ老いぼれたオレ達を笑ってよれ！」と言っているかのように、自虐ネタが延々と続きます。途中間に入るプロモーターが出てくるんですが、 このプロモーターがとても面白かった。毒舌トークが気持ちよく、あの二人を罵倒しつつも、試合を実現させようとヘーコラしている姿が面白かった。ただ消えてる時間も結構あって、もう少し二人の私生活にも絡んでほしかった。しかしアメリカ人のステータスって車なんですかね。金が入ると我先に高級車を購入するんです。そしてボロボロな車を馬鹿にするんです笑。スタローンはマスタング乗ってた気がするんですが、流石です。とても似合っていました。

途中スタローンの左目が見えない事が判明して、あっさり試合をキャンセルするシーンがあるんですが、僕は「なにやってんだよー」元々エキシビジョンなんだから試合やれー！と観ていたのですが、デニーロもさすがに怒って、スタローンの自宅にやって来ては石を投げて抗議するんです。ガラス窓はめちゃくちゃになって、フィアンセ役の キム・ベイシンガー（ホント役者選びは徹底している）もやめてよー！と修羅場なシーンがあるんですが、個人的には「デニーロよく投げてくれた！」と思った。人の家に石を投げて気分がすっきりしたのは初めてだな。

二人のファイトシーンは、なかなかの迫力で「バシバシッ」と二人の殴り合う音と周りの歓声の音だけで、以外にバックミュージックは流れてなかったような気がします。まぁ鑑賞には耐えられるが、いまいち盛り上がらない。やっぱり血のたぎる音楽が必要なんだなと再確認。ロッキーシリーズの有名な「パパパパパッパッパー♪（伝わるか？？）」が流れたら、もう少しは盛り上がっただろうなと思った。

まぁ最初でも書いたけど、今回も多分スタローンの企画だと思うのだが、あと何作かこういった作品を作り続けるんだろうな。けど僕はもうお腹いっぱいです。本当にありがとうございました。けどスタローンには頑張ってほしい。どんどんこの手の作品でもいいから作り続けてほしいです。