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[コメント] リリーのすべて(2015/英=独=米)

ああいう積極的な嫁いいよな。俺も嫁公認でパンストはかされて女装プレイしてみたい
ギスジ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







予告で主人公がすでにオカマになっていく姿を観てたんで、どのような流れでオカマに墜ちていくのか楽しみに観てました。最初は普通にスーツが似合い、笑うと唇がキュートな旦那なんですが、絵のモデルで妻に無理矢理履かされたパンストで「ああっ・・」てなるシーンは、僕も大変共感しました。男性って女性願望がちょっとあるじゃないですか、僕も母親の口紅を隠れて塗ってはドキドキしたもんだ。旦那にパンスト履かせるまでは良かったんですが、この奥さんが相当ノリノリで旦那が自分にうっとりしてるのを察知して、色々遊んじゃうんです。女性下着を着せてSEXしたり、ウィッグまで購入して旦那を外へ連れ出し、男共がわんさかいる舞踏会で旦那をあえて野放しにするんです。僕は「さすがにやりすぎだろ!」と思いましたが、ゲルダはアイナーが周りでどう思われてるのか気になる感じ。独りになったアイナーは挙動不審で気持ち悪い女にしか見えないんですが、それでも声をかける物好きな男性がいて、アイナーを外へ連れ出し会話をしようとするんですが、アイナーは拒みます。必死でダミ声を出すまいとするんですが、あまりにしつこいんで最低限に「ええ・・」「はい・・」とダミ声をかき消すように話す姿に僕も妙な興奮を覚える。ぎこちない会話ながらも突然男性にキスをされるんです。アイナーはドキッとするも段々男性の唇の感触を確かめるようなキスシーンは、まるで自分も疑似オカマを体感したような気分でした。

ゲルダは二人のキスシーンを見てしまい、さすがにやばいなと思い「女装すんなよ!」ときつく忠告しても、アイナーはコソコソと女装し男性と会いに行くんです。それを知ってしまったゲルダは驚愕し、真っ先に病院に連れて行くんですが、当時は性同一性障害という病気は一般的では無く、精神分裂的な扱いさせられるんです。病院送りを拒むアイナーは「完全な女性になりたい!」と訴えるとゲルダは意見を尊重し性転換手術の流れになるんです。アイナーが自分を女性だと意識しはじめると、二人の生活がガラリと変わるんです。もうそれは夫婦生活とは呼べず「女友達」が同居をしている感じになるんです。ウキウキ女性生活を満喫しているアイナーを横でゲルダは「へ〜」みたいな態度は取るんですが、内心は不安で不安でしょうがないんです。相談する相手もいない。横にいるのは仲の良かったアイナーではなく、知らない女の「リリー」なんです。時にゲルダはアイナーに体を求めようとキスをすると、アイナーの体がビーンと筋肉が張った感じになり完全に拒絶するんです。それを見たゲルダは一瞬で萎えます。とても悲しいくも絶望的なシーンでした。僕なら絶対耐えられないと思いました。しかしゲルダは前例の無い病気に旦那が苦しんでる姿を見捨てることは出来ない。もしかしたら急に気が変わるかもしれないと淡い期待をしたのかもしれない。性転換手術後も献身的に看病をするゲルダに、アイナーが「もう来ないでいい。あなたの愛を受け止められない(あってるか?)」みたいなセリフ言うんだよー。泣けました。自分に置き換えて、嫁がクソマッチョになって髭でも生えようもんなら即離婚だが、ゲルダは強い。よく耐えたと思います。しかしキンタマとってデパートみたいな所で働いてたけどさ、あれって女性扱いで働いてたんだよね。絶対ばれそうなんですけど

(評価:★4)

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