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[コメント] バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007/日)

バブルを追体験したかったらこの作品を見ずともこの監督の過去の作品を見れば良い。今までバブルを全肯定していたホイチョイが、いかにバブルをおちょくるかを期待していたのに、結局は否定も肯定もできない中途半端な作品に。やっぱり過去の自己全否定に繋がるからかな。
tkcrows

この作品を見終わって、妻が最初に発した言葉が「そういう時代があったのね」だった。

そう、今では社会現象として祭り上げられているバブルだが、その恩恵を受けたのは実はほんの一部であり、自分を含むその他大勢は普通の日常を送っていただけだ。 要するにバブルとは「一握りの人のみの祭りであったにも関わらず、その後の尻拭いは全国民にやらされる」という忌むべきものであったわけだ。

この監督の過去作品にはすべてそういったバブリー対象者が少なからず登場している。 それはこの監督が日立製作所出身ということもあり、それが「標準」と信じているからだろう。 その勘違い振りが面白くて今まで観てきた(しかも前作はなかなかの良作)が、今回の作品に限っては馬脚が現れてしまった感が残る。 今まで祭り上げてきた側が、それを笑い飛ばそうとしてもやはり振り切りが弱い。それどころか、擁護に回っちゃった印象もある。 なんともその中途半端さが自分にはとても気持ち悪かったのだ。 本編も跳ねない。跳ねそうなのに跳ねられない。終始、温い風が吹いていた。ピロちゃんのダンスはなかなか良かったけどね。それだけ。

ラストを観ると、やっぱりバブルの再来を願ってやまない層は確実に存在するということだ。自分だったらピロちゃんを止めに行くね。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)BRAVO30000W![*] 桂木京介 ピロちゃんきゅ〜[*]

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