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[コメント] さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港)

男同志の恋愛物だと思って敬遠していたがそういった描写は少なく、むしろ時代に翻弄される描写が痛々しかった。
CRIMSON

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







京劇って歌舞伎と同じで女役も男がやるんだね。そういうのってどこからきてるんだろう?昔の女性の地位が低くてやれなかったのかな?基本的には自分は好きにはなれない。でもそんな自分でもレスリーチャンの女形は魅力的に映る。メイクである程度はなっても仕草など雰囲気からして別格。途中で別の役者が同じ扮装をしていたが、違いが分かった。

愛って精神的な部分と肉体的な部分とがあると思うが、見る方としてはこの映画のような精神的な部分のほうが感情移入できる(男同士ならなおさら)。

中国の歴史は好きで小説などよく読むが、政権が変われば前政権を否定するところから始まるので、政権に密着している人はとにかく大変だと思う。特に向こうから勝手に密着してきた場合は。それでも最後まで京劇にささげたチャンは、愛するには愛されるにはこれしかないんだ、という悲壮な決意と環境の為なのだろう。だからこそ演技がすばらしいものになったのだろう。芸術家ってそういう人って多いな〜と思った。

(評価:★4)

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