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[コメント] バカ政ホラ政トッパ政(1976/日)

主人公が3人組である以上、中心の人物はオーソドックスな直情型でないとバランスが悪い。今作の場合は当然菅原文太がそれ。ケーシー高峰は演技がダメなので、「ホラ政」中山仁に遊び心が集中して魅力的になるのは必然。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 確かに物語には「義理堅い直情型」も大事なんですけどね。わかってはいるんですけど、学ラン姿で風切って歩いてた直後に、女に「あたしは名家の出でね」とか言っちゃってるホラ政にどうしても目を奪われちゃうんですよ。これは多分中山仁の実力ではなく、キャラクターの持つ「遊びの部分」の魅力。この人の神経質そうな部分や優男な部分が上手く活きた、所謂「美味しい役どころ」だったんだと思います。

 ただしお話自体はかなりいい加減で、何よりラストが良くない。成田三樹夫の葬儀に「焼香に行って戻って100mの賭けだ」とか言って出向くまではいいんです。だけどそれで撃たれて「うわぁ、痛ててて」みたいな顔で映画を終わらせるな。それってただ単に「賭けに負けました。痛てて」ってことでしょう? 盛り上げ方と落とし所がおかしいって。「堂々と葬儀場を後にして、ガハハと笑う三政」の方がずっといい終わり方だと思うんだけどなぁ。そこまでしてドンパチを入れたかったんでしょうかね。まぁまぁ楽しく観ていただけに残念。

 あとどうせケーシー高峰を使うなら、ニセ医者で「エロ政」とかにして欲しかったと思います。グラッチェ。

(評価:★3)

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