[コメント] レスリング・ウィズ・シャドウズ(1998/カナダ)
7:3でビンス支持。プロレスなめんな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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結局のところブレット・ハートの提灯映画を作ろうと始まった映画なわけで、クライマックスとも言える一連の流れもあくまでブレット寄り。はっきり言えば「プロレスよりブレットを選んでいる」。その点でいうなら『ビヨンド・ザ・マット』の方が遥かにプロレスをちゃんと伝えようとしています。
ブレットは「俺はこの団体に尽くしてきた。正義のヒーローとして頑張ってきた。だから最後のカナダのリングでは負けさせないでくれ」と言います。ハッキリ言います。ふざけんな。あんたがその「正義のヒーロー」の座に居続けるために、何人のレスラーが家族の、友人の、恋人の前でスリーカウントを取られてきたと思ってるんだ。そいつらの上でヒーローの顔をしていたあんたは、その顔を「させてもらって」きたんだ。
僕らプロレスファンは知っています。プロレスで一番スゴいのは「名勝負で負けたレスラー」だと。プロレスラーにとっての本当の価値は勝敗なんかじゃないんだと。
そんな仲間への感謝も忘れて勝利にこだわるチャンピオン。彼がチャンピオンのまま他団体へ出て行ったら、当然観客もそちらに流れていくんです。団体の収入は減り、その時首を切られるのは「ブレットに勝利を譲ったレスラーたち」なんです。
騙すという方法は悪い。でも本当にプロレスを理解してるのはビンスです。
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