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[コメント] 不良番長 突撃一番(1971/日)

森の石松コントで東映映画をベタ褒めするという映画界でも稀に見る手前味噌なオープニング、タイアップ全開のお店紹介、露骨さを増す裸要員の登場など、下世話さの針が振り切っていることは偉いと思います。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 2人の監督が作るこのシリーズ。どちらもガンガンに下品であることに違いはないのですが、やはり今回の野田幸男の方が「遊んでる」「ふざけてる」感が強いです。内藤誠の方は「下品職人」って感じがするんですよね。

 ただそれが野田版の良いテンポにつながっていることも確かで、今作は特に音楽の使い方が非常にいい。いや、いつもと大きく変わらないと言えばそうなんですが、「番長シャロック」が流れ出すタイミングや、「ウッシッシ節」のダンス付き挿入、「ダイナマイトロック」の満を持しての登場が非常に活きた使われ方となっており、歌っているといつも徐々にテンポが半拍ズレてくる梅宮辰夫も、これならきっと大満足であろうと思われるわけです。

 また最後の殴り込みが屋内というのも面白かった。今までの広々とした場所から一気に狭い家屋の中へ。料亭の中を走り回るバイクというのも、迫力があってよかったです。

 ただ、石松がお化けの振りをした理由や、下着の取り込み詐欺に関する展開など、ところどころがあまりにインパクトだけで作ってあるのは減点です。「下着200枚!」って言いたかっただけなんだろうな。

(評価:★3)

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