らい病（ハンセン氏病）患者の今を伝える特集を放映していました。瞼も鼻も唇も耳も指も失ったその老人は、現代になってようやく故郷に帰ることができました。父母の顔も、懐かしい山々も見ることができない夜中のうちに、逃げるように追い出された故郷です。

施設にはまだ、一般社会に出ていくことができない人たちがいます。もう病は終わっているのに、社会に出ていくことができないんだそうです。普通に暮らしていく自信が持てなく、また差別が恐くてです。

隔離され隠されたこの患者さんたちのことを、この映画は教えてくれました。ドラマチックな映画の裏には、ドラマチックですらない悲劇が沢山ありました。映画の出来云々ではなく、僕はこの作品をらい病問題の入り口として観てしまいます。まだ全てが解決したわけではないことを、忘れずにいようと思います。

ただ殺人と結び付けて悲劇の一要素にしてしまったアプローチは、少し違和感も感じることも書き添えておきます。

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あまり感傷的な文章にしたくなかったので、小学生の作文みたいになってしまいました。読みづらくてごめんなさい。