その妖艶さは、いい意味での枯れた感じが効いてるんだろうなと思います。うらやましいよね、6人目作ってるなんて言ってもちっともいやらしくない。純粋なセクシー。

展開はドキュメンタリーなだけに特に大きな山があるわけでもなく、ある意味確かに退屈（ここも『ストレイト・ストーリー』に似ているかも）。ただじっくり見ていくと一人一人の歴史や年の取り方、性格がにじみ出てきて面白いです。自慢げに語る人あれば、謙虚に人を誉める人あり、90越えて異常に若々しい人もいれば、80でもう逝っちゃうんじゃないかって人もいる。共通してるのはステージ上では最高に楽し気でカッコいいってこと。ニューヨークを歩くシーンでは、自分のおじいちゃんを田舎から連れて来たみたいなこそばゆい嬉しさを感じました。