[コメント] 冷静と情熱のあいだ(2001/日)
「うっとり」と「恥ずかしい!」のギリギリの境界線と、「透明感」と「抑揚のない演技」のギリギリの境界線。その2本の線の交差する点に立っている映画。「恥ずかしい透明感」側に今にも落っこちそうなのに、落ちてはいないみたいです。
おそらくそれは「透明感」と「恥ずかしい」は微妙に反発するから。透明感のあるシーンは恥ずかしくなく、恥ずかしいシーンに透明感はない、ってこと。
これが「抑揚なく恥ずかしい」とか「透明感にうっとり」に傾いていたら、あっと言う間に転げ落ちていったことだと思います。良くも悪くもこのバランスの上に立ち続けるのは面白い。「透明感にうっとり」側に落ちてもらう分には構わないんだけどね、ホントは。
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