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[コメント] 戦場のメリークリスマス(1983/英=日)

この映画には人が人を想う力が張り切れんばかりに充満していた。
ALPACA

劇場で観たときにヤモリが動くカットからエンドロールまで、あまりの自分のツボに嵌りまくりで、平日の第一回から、最終上映まで続けてみた。何度も何度もしゃぶらせていただいた映画だ。

しかし、ふと思うのは。この映画に坂本龍一の音楽がつかなかったら。と考える。映画が完成してから、監督にあえて反抗しようとしてつけたというかの楽曲らがこの映画になかったらどうだったのだろう。と。 そして固まる。

そして、そんなこと考えたって意味ないじゃない。と己にツッコム。デビッド・ボウイ坂本龍一ビートたけしトム・コンティの顔が、顔が忘れられなく。そしてそれは、やはりかの音楽もこれらの顔らに引き出されてしまった音楽であって、それらを引き出したのは監督であって、またはこの映画すべての画面の力。そう。どこまでも胸がつまるよ。いや、思い出しながら、忘れられないラストシーンは、こいつにするよ。

映像として作られた美より、こいつには、人が人を想う強き想いの緊張感で溢れていた。 人がいたよ。好きになったよ。ずうっと忘れられないよ。 と思ってる。だって、それが映画なのでしょ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (8 人)pori[*] chokobo[*] 緑雨[*] ルッコラ 太陽と戦慄[*] kiona[*] いくけん[*] ina[*]

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