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[コメント] マイアミ・バイス(2006/独=米)

前作『コラテラル』から継承された映像が雰囲気を際立たせる。それによってマイケル・マンの映画だと表面上はわかるが、内面はあまりにさらりとしている。“熱さ”がない!(2006.09.30.)
Keita

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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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内容をあっという間に忘れてしまいそうなほど、さらりとしている。

中米のざらついた雰囲気を匂わせた映像のスタイリッシュさは共通するが、人間ドラマの魅力でスティーブン・ソダーバーグの『トラフィック』やトニ・スコットの『マイ・ボディガード』に劣る。マイケル・マンはこんなにさらりとして映画を撮る監督だったのか…。『ヒート』『インサイダー』『アリ』など、熱い映画の代名詞的存在の監督のはずだったのだが。

絡み合う思いも、任務に賭ける命も、本気度がどうも感じられない。クライマックスの銃撃戦は確かに迫力があった。だが、そこに心の高ぶりがない。かっこつけたアクション映画を観たな、という印象しか残らないのだ。

硬派と思わせておいて、軟派な映画である。

(評価:★3)

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