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[コメント] 007 慰めの報酬(2008/英)

ぜんぜん嫌いじゃないけど、なぜだか★3つという感じなんです。(2008.02.07.)
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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生身での体当たりを感じさせるアクションシーンは、一見地味ではあるが迫力を感じさせつつも硬派でカッコイイ。そして、それを演じるボンド=ダニエル・クレイグが本当にカッコイイ。ダニエル・クレイグのボンドは、ものすごい感情的で無鉄砲な男だが、彼の表情はそれを押し殺しているかのような静けさがあり、総合的に見るとすごくセクシーに思える存在なのだ。

アクションも良くて、ボンドの存在も2作目で完全に板につき、文句も無いように思えるのだが、それでもなぜか★3つだなという鑑賞後の感想なのです。

厳しい言い方をすれば、この系統は『ボーン』シリーズの亜流なのだ。古くからのスパイ映画シリーズである『007』シリーズが、新鋭のスパイ映画のようだと例えられていいものだろうか。その疑問がどうしても解消されていない。

そして、若きジェームス・ボンドが復讐の思いから解き放たれるまでのドラマを、シリアス路線でしっかり見せてくれているのだが(ラストシーンでのボンドの去り際、切ない味わいがあるじゃないですか!)、その分よりジェイソン・ボーンの葛藤のようになってしまったように思える。

これは『カジノ・ロワイヤル』のときも感じたのだが、ボンドがダニエル・クレイグじゃなかったらたぶん見れていないだろう。それだけ彼にスクリーンへと惹きつける魅力がある。だから、次回作も内容は関係なく観に行くはずだ。

次回作は、復讐の念から解放されたので、新しい展開になるのか。JAMES BOND WILL RETURN.

(評価:★3)

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