この映画は珍しくサンドラ・ブロックが良い味出してます。男勝りで言葉遣いも悪いFBI捜査官の役がかなりハマッてます。序盤のベンジャミン・ブラッドとのプロレスシーンとかかなり笑える。美貌に変身してからも、男を投げ飛ばしたりとキャラクターは変わらずだし。こういう役柄を演じられると素直に頑張ってるなぁと評価したくなってしまいます。ちょっとばかしサンドラ・ブロックが好きになった。"ミス好感度"っていう役柄も納得しちゃいました。

　内容もこれが素直に面白かった。ミスコンに潜入捜査なんてどう考えてもおかしいし、突っ込みどころも満載だけど、この手の話にそれを突っ込んでも仕方ないです。素直に面白ければそれで満足。見た後とか結構爽快な気分になれたのも良かった。周りの人の心を次第につかんで行くという、こういったストーリーのサクセスコメディは個人的にも嫌いじゃないです。最終的にサンドラ・ブロックがミスコンに優勝しないところなどを見ても、ミスコンを通して出会った仲間との交流がテーマとして鮮明に見えていて清々しく感じるところも好きです。

　キャラクターが面白いのもプラスだし、ユーモアにしても寒いものよりも素直に笑えるものの方が多かった。アイデアが面白ければ、直球勝負で行くと楽しめて面白いものです。余計な要素入れて中途半端になるよりは、素直に楽しい方がいいですもん。