[コメント] アメリカン・スウィートハート(2001/米)
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大スター、ジュリア・ロバーツ主演の映画の割にはコメディー色がやや強めでした。だが、そのコメディーがコメディーになりきれてないから面白くないし、大爆笑とはいかないのです。『メリーに首ったけ』みたいな思い切りのよさがまったく無いから、見ている方もこれは笑うところなのか・・・?と敬遠してしまう。見方によれば製作・脚本・出演をこなしたビリー・クリスタルの自己満足とも取れる。ラストシーンは何故か彼のオチで終了するし・・・。
コメディーとしても中途半端なんだけど、ラブコメとしても同じく中途半端。見た後にハッピーエンドを素直に喜べる爽快感がない。最終的にお決まりパターン(これ自体は嫌いじゃない)でジョン・キューザックとジュリア・ロバーツが結ばれるが、その後が絶対違う。ラストをビリー・クリスタルオチで締めて、内容自体が曖昧になったのが結構大きな失敗です。コメディーとラブコメとしても中途半端な象徴です。
映画自体は大したことはないが、見所もある。ジュリア・ロバーツはなかなかです。デブのジュリアが見られるなんて!!しかも、超デブではなくて、そこら辺に良そうな感じの微妙なデブブス具合が絶妙。あと、彼女は初登場シーンでメガネをかけてたけど、あれは結構似合ってて良い。それと、クリストファー・ウォーケンがこんな映画に出てるとは・・・。しかも、あの監督役は良い。劇中の彼が作った映画は確かに良さそうかも。でも、評論家受けはしてもヒットはしなそうな映画だけどね。
この映画、全米公開からかなり間をあけて日本公開されたけど、待たせるほどのものではないのは確かです。長い間、日本では見られなかったのにこれだど、ちょっとがっくり来ても仕方無いでしょう。
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