所々に挿入されている「時計」と「レール」のアップのシーンが映し出されるたびに、こちらの空気も張り詰めていく演出、主人公の苦悩の表情、そして、この映画のピークといえる、１２時に針が回った瞬間の緊張感、とても手に汗にぎりました。

そのぶん、最後の決闘シーンに物足りなさを感じたけど、それを差し引いてもこの作品の完成度は素晴らしいと思います。

主演のゲイリー・クーパー、『オペラハット』ではじめて見たとき、なんてかっこいい俳優なんだ！と衝撃を受けたンですが、この作品での疲れ果てた初老の男の演技もピタリとはまってました。う〜ん、男からみても理想的な人物ですねぇ。