面白かったけど、一本芯が通ってないから、退屈しないだけだったような。オールスター映画の中に、大して何もしないまとめ役のジョージをジュリアと絡ませることにより、｢一応こういう映画です｣ってのを定めてはいるけど、その部分が一番陳腐だから、映画がまとまらなかった。惜しいね。ジョージをこれっていう専門のないまとめ役の人望者にして、女に未練のある人間味を強調するのはいいけど、その分カリスマが無さ過ぎるね。Ｎｏ．２のブラッドに喰われすぎてるな。ブラッド･ピットはお見事。いかれてない普通の男を、抑えつつ、抑えすぎず、かっこよく演じてる。この人もようやくぶっ飛ばなくてもかっこよく演じられるようになったんだね・・・。ファンとして感慨深いものが。だから俺は満足。このブラッドの役を平凡としか感じない人はつまらなかったろう。

マット・デイモンは｢マーク・ウォールバーグが出てれば・・｣の思い以外に何も感じなかったなあ。どうでもいい役をどうでもよくない役に出来る人じゃないもんな。可愛そうに。

ジュリアは・・・ソダーバーグってよっぽど人望があるのね。

書き忘れ：ソダーバーグが参考にしたのはスピルバーグでもフィンチャーでもなく、多分ガイ･リッチーじゃなかろうか。