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[コメント] メリーに首ったけ(1998/米)

純愛?ストーカー? 冷や汗が出る。
ろびんますく

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ひとつ間違えば、付き合っていたわけでもない女性を13年も経ってから追い回す単なる危ない男になってしまう主人公テッドなのだが、どうにも憎めない描き方をすることでファレリー兄弟は観客を主人公の味方につける。

ウォレンがメリーの兄弟だとは全く知らずにウォレンを助けようとするところや、マット・ディロン演じる保険調査員にぼろくそに言われても、やっぱりメリーに会いたいと必死にお願いするところなど、徹底したバカ映画の中での細かいプロットの使い方がうまい。どうしても主人公を好きになってしまい、主人公に感情移入するというよりは友達のように応援したくなってしまう。

それには、あまり評価されてはいないが、ベン・スティラーの演技の素晴らしさも一役買っている。本当に彼が情けない男に見えるから不思議だ。(なお、テッドの高校時代の着こなしは、歯の矯正以外は全て監督がスティラー自身の昔の写真を見てほぼそのとおりにしたものらしい。おそるべしベン・スティラー

しかし車の上に乗っけられたギブス犬にはほんと笑いすぎて死にそうになった。

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ファレリー兄弟はこの映画で一般的には「PC(politically correct)」とされていることに反することをしまくるわけだが、この映画を全体的に包む空気は暖かい。それは、監督の視点が優しいからだと思う。

監督の二人は、ウォレンのキャラクターのベースになった彼らの幼なじみ(名前はウォレン)をメリーが障害者達と順々に話すシーンでこの映画に出演させている(フレディーという名の役)。演技している彼が本当に楽しそうだ。そんなところにも優しさを感じる。

(評価:★4)

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