[コメント] ジュラシック・パークIII(2001/米)
怪獣映画宣言を問う。
冒頭、講義に際してグラント博士は、あの島の奴らは恐竜じゃない、怪獣だ! と力説する。“人間が生み出した彼らは恐竜ではないのか?”という問題提起はSFのテーマとして面白いはずだが、恐竜の看板で売っているシリーズが脱恐竜宣言にもなりかねないテーマを掘り下げるはずもない。
科学考証の側面から見れば?の段階ですでに恐竜を逸脱し、?においては内容的にも怪獣映画の領域に入ってしまっていた。それでも一体、一体を描写することで何とか恐竜映画の体裁を保ってきたシリーズだが、無謀な新キャラの登場と対決シークエンスの導入により、ついに完全に怪獣映画になってしまった。
このスピノサウルスの登場は、製作のスピルバーグが決めたと言う。そんなに怪獣映画が撮りたいんだったら、『GODZILLA』やればいいのに。
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