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水那岐さんのコメント: 更新順

★4グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2019/日)他愛ないが愛すべき要素は多々かかえる通俗喜劇。だが、金の使い方で減点せざるを得ないのは残念。セットを精緻につくることはいいが、やはり安易なロケ地選択をしているのは痛し痒し。ここぞという場面で妥協の結果のような背景を用意されては萎えるのだ。キャストは概ね賞讃していい。戸田恵子の占い師、そして何より小池栄子は願ってもない役どころ。[投票]
★3街から街へつむじ風(1961/日)こぢんまりと纏まった本編では、作品世界を潤わせるべきヒロインたち(芦川いづみ / 中原早苗)もまたおとなしく腰かけた状態でおさまり、話をぶん回す余力すら見せない。このおとなしさが作品世界に波及してか、弾まない中編はひたすらエンドマークに向かう以外に気力を見せない出来栄えとなった。裕次郎もまだ新人で暴れるわけにもいかないだろうが、淡泊な一編。[投票]
★5ロマンスドール(2019/日)現代の「スブやん」は悲愴なる求道者ではない。非の打ちどころなき理想の妻を伴った幸福な職人だ。タナダユキという女のフィルターを突き抜けた「いい女」は、いまや「助兵衛でいい女」として描写されるのだ。彼女は男のみる女の理想形でありながら、断じて女に嫌われる都合のいい娘でもない。ここにみる園子は全方位型の性格美女だ。[投票(2)]
★3ヲタクに恋は難しい(2020/日)惜しいのだ。高畑充希は稀代のドタバタ女優ぶりを披露してくれるし、片やダイコン山崎賢人だってその能面役者ぶりで奇人性をむしろさらけ出してくれるのだ。そして鷺巣詩郎のロマンティックなナンバーは何と奇演の間隙をぬって孤独な恋人たちを彩ってくれたか…それというのに。 [review][投票]
★2his(2020/日)TVドラマの前置きを観ていなくとも理解できる平易な語り口だけに放っておけない。この話は何のために語られたのだ。日本伝統の「長いモノには巻かれろ」説で頬っかむりしておけばよいというのか。 [review][投票]
★4あじさいの歌(1960/日)石坂洋次郎によるお節介の相互作用が織りなす、恋愛劇のようなもの。なんだかんだで客寄せパンダである芦川いづみのヒロイン主張を轟夕起子が見事に掻っ攫ってゆく。他人事には首をつっこみたがる石原裕次郎もすっかりお株を奪われた形だ。[投票(1)]
★2テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018/英=スペイン=ベルギー=仏=ポルトガル)ギリアムが主人公らに仮託しようとした思いが酷く焦点が甘いのか、あるいは観客たる自分が理解していても「いつものこと」とそれを受け取るのにためらいを感じているのか、いずれにせよ「ごっこ遊び」の2時間と見えてしまう。『ロスト・イン・ラ・マンチャ』以降の20年は何に費やされてきたのか、今となってはかなりどうでもいい観覧後感。[投票(3)]
★4キャッツ(2019/英=米)地上でもっとも美しい動物とは、大多数の人間にとっては「ヒト」だろう。なぜならヒトはその骨格から決して逃れられないけれど、そのあくなき模倣能力によってほとんどの生物を模倣することができるのだから。 [review][投票(2)]
★3ラストレター(2020/日)ドローンを駆使したかと見える滑らかでダイナミックなカメラ、演技陣の「豪華さ」、『スワロウテイル』には及ばずとも流麗な劇半のメロディラインなどの「売り」は睡魔を誘うほどに心地よいが、中心となる「手紙」というツールに無理さは集中してしまった。スマホ世代の若年層にアナクロさを嗅ぎつけられる時点で、このロマンティックな小道具は過去の臭いを露呈してしまっている。[投票]
★3アウターマン(2015/日)あからさまな某ヒーローシリーズへの当てこすりだが、ヲタクネタを取り払えばワンアイデア作品であり、事前に知っていればちょっと弱いプロット。いっそ地球人が悪者宇宙人として侵略しはじめるくらいでないと、令和の観衆にはインパクトが足りぬだろう。歌手に演じさせた宇宙人は演技力のなさが幸いし、脆弱なヴィラン失格ぶりがいさぎよい。[投票]
★4大きい1年生と小さな2年生(2014/日)臆病な男の子と活発な女の子の愛すべき小品。創作童話の1エピソードと思われ呆気ないが、この短編だけでもキャラクターの天衣無縫な表情表現、誇示される子供らしい発見(舗装されない山道での影踏みや、色付きセロファンで覗く蟻の行進など)がクローズアップされて興をそそる。ラストの自己肯定はちょっと短絡的で、いくらかの経験ののちに語られるべきものだろう。[投票]
★3黒の栖 クロノス(2014/日)設定に弱さがあり、それが死神たちの結束を乱す一因となっているようだが、そのあたりの危うさから彼らが大人げない存在に見えてしまう。ファンタジーとしては青臭い。 [review][投票]
★2アルモニ(2014/日)2014年「アニメミライ」では最低点。ヲタクのあえかな妄想の具現化が悪いとはいわない。自分はヲタクでないと信じてか、一方的にこき下ろして程度の低い喜びに浸る連中には軽蔑しか覚えない。だがこれは肥大した夢でしかないし、一般人に見せる作品ではない。自分が受けた汚名は一般人に通用する創作の披露をもって覆すしかないだろう。[投票]
★3Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019/日)Gのどですかでん。 [review][投票]
★3命みじかし、恋せよ乙女(2019/独)邦画マニア独国人の出来のよくないラヴコールといったところ。入月絢、そして最晩年の樹木希林によって救われてはいるが、ラフカディオ・ハーンの時代のトレスに過ぎず退屈。 [review][投票]
★5パロルのみらい島(2014/日)古風だが表情豊かでチャーミングな動物たちと、思い切り予算を投入して描きあげられた美麗な背景の織りなすコミカルな冒険物語。まさにこれこそがまんが映画!25分の短編ながらその濃密さは驚嘆すべきもの。こういう作風を継承するスタッフをチンケな仕事ですり減らさせてはならない。もっとこの路線の作品は必要だ。[投票]
★3ラストムービー(1971/米)横長のスクリーンに、一定数の個人が行動するシチュエーションの断片を刻み付ける「映画」という歪な文化が、いずれ人々の嗜好にあわせ変貌、消滅してゆくことは避けられないだろう。その切っ掛けは、映画の方法論を知らない若い世代に委ねられるのだろうか。あくまで「遅れた文化」の担い手にそれを託す映画人の「逃げ」はいずれ手痛いしっぺ返しとして我らを襲うだろう。[投票]
★2劇場版マクロスΔ(デルタ) 激情のワルキューレ(2018/日)美術・音楽の異才の存在もあって歌唱シーンが超絶的だった『マクロスF』二部作の後であり、作画も音楽も凡庸にしか見えないのは必然か。またシリーズの「歌と飛行機と三角関係」の三題噺の呪縛により、物語もちんまりと纏まり過ぎた観あり。 [review][投票]
★3赤々煉恋(2013/日)寓話なのだろうが、どうにも煮え切らないというか曖昧に宗教色を散りばめた、子供だましな哲学に彩られた物語。魂の存在を信じるかはその人次第であり自由でいいのだが、あくまで宗教は生きている人間のためのものだ。自殺という最終決定を下してしまった人間を救う手立てなどない、とは強調すべきだろう。語り口は巧いが今を生き悩む人には無用なアドバイス。[投票]
★2カツベン!(2019/日)サイレント映画時代をコミカルに描くという狙い自体に問題はないのだが、時代そのものを無声喜劇の演出で描くことでコメディは去勢され、スリルを無化される袋小路に迷い込む観があることは否めず。夢や愛情を描くには真摯な描写もなければ胸を打つ展開にはなり得ないだろう。インチキ化を抑えるには作品そのものを活動写真にするかだが、それは畢竟無駄な努力だろう。[投票]