コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 太平洋ひとりぼっち(1963/日)

市川崑のアーティスティックな画面構成は楽しめるものの、いかんせん裕次郎のインチキ棒読み関西青年の独白にゲッソリさせられる。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







日活青春路線に苦もなくカラダを預けていた自分から脱却するためか、浅丘ルリ子の脇役に徹した地味な演技は、面白くもあり寂しくもあり。

両親の森雅之田中絹代は好演。

しかし単調な渡航の経緯を思い切りはしょったためか、いきなりサンフランシスコに着いてしまい、孤独や絶望に打ちひしがれるシーンが少なからず削られたのは残念。短距離感は拭い去って欲しかった。

しかし裕次郎のこの主役映画を、堀江青年の冒険をイカサマだと罵倒した兄・慎太郎はどう思ったのだろう。ちょっと気になる。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)牛乳瓶 おーい粗茶[*] りかちゅ[*] 直人[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。