[コメント] 抜き射ちの竜 拳銃の歌(1964/日)
赤木圭一郎より数倍増しで剛毅木訥な高橋英樹には、やはり「抜き射ちの竜」なんて異名のヒットマン役は似合わない。それよりもこの話の楽しみはニューフェイスの谷隼人。この作品の翌年、事情により日活を辞めた彼だが、その「事情」がなければ『キイハンター』への出演もなかった。これも天の采配か。
ある日活映画で、崖から海へ飛び込まされるシーンを撮ったとき、先輩俳優たちが「下手するとお陀仏だ」と震え上がる中、率先して谷隼人は飛び込んだ。海から上がると、待っていたのは先輩俳優の「いい目で見られたいからと命すら捨てるとは、なんて卑しい奴だ」との罵言だった。これで日活俳優に嫌気がさした谷は退社し、東映にスカウトされたということ…らしい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。