[コメント] パパはわるものチャンピオン(2018/日)
『お父さんのバックドロップ』の再来かと思えば盛り上がりのない平坦な一作。本物のプロレスシーンを活かせば、ドラマの多少のアラはカバーできるとの狡猾なアイディアではやっぱりストレスが溜まる。それだけではないのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なんといっても、物語の中央にあって少年たちにもたらされるテーマというのが「ヒールレスラーも立派な仕事であり、誇るべきエンターテイナーである」というただ一文の教訓でしかないのだ。これだけでは盛り上がりなど物語にもたらされはしない。少年の心も見栄を棄てるくらいの変化しか変化はなく、父親棚橋弘至がレスラーであって俳優ではないことを鑑みても、その苦悩のなさにはガッカリさせられた。浪花節でもいいんだ。こういう話ならせめてクサい泣かせすらもなんでサービスしないのか。
あくまで自分の考えるところでは「職業に貴賤なし」「間違いを犯したらあやまること」「いじめは気にしなければ大抵解決する」といったオトナの机上の教訓のみで子供たちに教えを垂れる愚作と映った。残念な試みでしかない。
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