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[コメント] カブールのツバメ(2019/仏=ルクセンブルク=スイス)

水彩タッチの抑制のきいた画面は、変化しない澱の底のような言い知れぬよどみに満ちている。そこで展開される暗くはかないお伽話。チャドルという宗教的な囚人服に近いものが、この物語の有効な小道具である。お話は寓意を伝えるため単純で戯画的だが、これをアニメで撮ったスタッフの諦念も、そのまま観客にはストレートに届いてくる。
(★5 水那岐)

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