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水那岐さんの人気コメント: 更新順(1/76)

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★4初恋〜お父さん、チビがいなくなりました(2018/日)何と愛くるしい恋愛映画か。ただでさえ大御所の貫禄などとは別ベクトルで愛らしさを振りまく倍賞、そしてぶっきらぼうさの陰の小心さを隠しつつ妻の言葉に怯える藤のキュートさは筆舌に尽くし難い。山田洋次以外にも倍賞をここまで魅力的に描ける演出家の出現に驚かされる。猫好きでなくともふたりの名優に耽溺できるキュン死フィルム。けにろん[投票(1)]
★3心が叫びたがってるんだ。(2015/日)発端と結末のアンバランスさが座り心地を悪くする。王子様話で最初から浮きまくっているヒロインを肯定するならばそこから脱出する「浮き」の終焉で話を閉じるあたりでいい。生臭い女のニオイを発するにはまだ早いだろう。野球部男の純朴な心持ちがなければ単なる俗人の爛れた関係物語にまで暴走してしまうのだ。こんな若者たちでは愛せない。おーい粗茶[投票(1)]
★3愛がなんだ(2018/日)愛に免疫のないヒロイン。周りの友人たちよりやめろと忠告され、他ならぬ相手から冷たく接されても愚直に恋人についてゆく。そんな彼女もさまざまな事件に遭遇し、立派におのれの信念をもって周囲に意見できるように成長した。だが、彼女の内面はラストで理解される。これはラブコメなどではなかったのだ。 [review]死ぬまでシネマ, ぽんしゅう[投票(2)]
★3シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014/米)フレンチに較べればジャンクフード色の濃厚なキューバ風サンドウィッチ。舌の奢っていない自分にも大いに旨そうには見えた。それはさておき、ラテンサウンドに満ち満ちた本編は思いのほか淡泊で淡々と時をなぞる「ちょっといい話」テイスト。もうちょっと主人公の奮闘がバトル要素を帯びていたほうが、娯楽映画としてのオモシロ味は増したかも。『Annie アニー』に等しくネットの影響力の怖さは十分に描かれる。 [review]モノリス砥石, けにろん[投票(2)]
★3ラウンド・ミッドナイト(1986/米=仏)デクスター・ゴードンのテナーは大袈裟な野外ステージで聴くには似合わない。もうもうと煙の立ち昇るクラブで、自分も紫煙をくゆらしながら、夢見るようにその世界に浸っていたい。死ぬまでシネマ[投票(1)]
★4赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(2010/日)お話はお馴染みのものであり、しかもアンがグリーンゲイブルズに迎えられる過程のみの作品であって、今公開するのは時期を逸しすぎたとの観が強い。しかし背景美術の井岡雅宏の素晴らしい仕事が、アンの台詞における驚嘆と賛美を充分裏付けるものになっていることが、この作品を現在観る意義を立派に保っている。 [review]イライザー7[投票(1)]
★3夜明け告げるルーのうた(2017/日)人間の少年少女の描き方など魅力的なものがあるし、演出家の訴えたいことも掬い取れるのだが、そのスタイルが残念ながら独りよがりなのだ。だから大人たちの意識は薄っぺらだし、博愛の使徒である人魚たちも何を思い生きる存在かが判然としない。というより、湯浅政明の描きたいこと以外、例えば意味ありげに散りばめた伏線すら綺麗に回収できなければ会話で片付ければよい、と処理する体質が露呈している。DSCH[投票(1)]
★3多十郎殉愛記(2019/日)徹底したチャンバララストへ話を繋ぐため、至ってシンプルでありつつ無理もなくはない展開が熊切和嘉の補佐も得ながら演出される。主役高良健吾の目力やヒリヒリするような空気感を伴う演技はよかったが、肝心のチャンバラが残念ながら大味。特殊効果を避け実写の迫力を見せようとしたようだが、ハッタリもカメラワークも凡庸では退屈は免れ得ないのだ。 [review]けにろん[投票(1)]
★4ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978/日)カリオストロの城』大好きではあるが、これがオトコ臭いニオイのプンプンする本物のルパン3世であることは疑うべくもない。ルパンが女を夢と呼ぶ次元に「実際おまえはクラシックな奴だよ」と言っていることを想起されたい。 [review]ダリア, ベルガル, Ryu-Zen, kazya-fほか14 名[投票(14)]
★3麻雀放浪記2020(2019/日)観たあとには何も残らないプログラムムービーの末裔でしかない作品だが、2019年春の映画館で観ることで観客は現代に残された白石監督の爪痕を知ることができる。幸か不幸かこの国の善意溢れる大衆につるし上げられた「国民のオモチャ」たちの軌跡だ。 [review]ぽんしゅう, けにろん, 死ぬまでシネマ[投票(3)]
★4座頭市物語(1962/日)第一作のこともあってか、座頭市が盲目であることがさんざ笑いのタネにされるが、それに対し盲人の意地を見せつける市が小気味良い。そして彼が、人の善悪の匂いを不思議と嗅ぎつける男であることにも惹かれる。 [review]けにろん, 寒山, 荒馬大介, ゆーこ and One thingほか7 名[投票(7)]
★2銀魂(2017/日)原作未読につき映画のみを判断。幕末モノがやりたくて、SFがやりたくて、ボーイズラブっぽいこともやってみたくて、でも考証とかめんどくさいことをするのは心底ウザいから得意のスラプスティックで誤魔化してみました、といった出来栄え。TVの『勇者ヨシヒコ』を無理やり引き延ばしたような間延びした演出では、福田雄一監督の才気もただの錯覚かと肩を落とさざるを得ない。ギャグはいささかくどく実写向けではない。死ぬまでシネマ[投票(1)]
★2009 RE:CYBORG(2012/日)大山鳴動してなんとやら。思い切り広げられた大風呂敷は、粗筋だけ聞けば充分に世界規模ながら、その実大した衝撃をもたらさずに畳まれる。最後のオチといい、戦いのクライマックスで「彼」にぶつけられる言葉といい、唐突かつ悪い意味でセンチメンタルでファンタジック。絵だけは素晴らしく退屈しないが、いかんせんこの物語には納得できない。 [review]死ぬまでシネマ[投票(1)]
★5この世界の片隅に(2016/日)これを戦争映画だなんて呼びたくない。「語り伝えたい物語」なんて言葉で飾り立てたくない。これは「時代にテメェを変えられない女」の物語だ。 [review]Orpheus, 緑雨, ジェリー, 考古黒Grほか14 名[投票(14)]
★2グリーンブック(2018/米)決してどん底に落ちたことのない「あなた」が、どん底にいる誰かさんを見てしまったことを後悔し、それを忘れて明日の寝覚めを心地よくするために役立つ映画だ、と言っていいんじゃないだろうか。 [review]Orpheus, もがみがわ[投票(2)]
★3家族のレシピ(2017/シンガポール=日=仏)家族再生を描く感動的映画などといったふれこみは新鮮味もなく凡庸だが、その切っ掛けとなった数々の料理の接写はパニックを起こしそうに刺激的だ。むしろこの映画の主役はラーメンであり、バクテーでありシンガポール料理だろう。冷静に見れば、斎藤工の脚本を感じさせないナチュラルな演技は充分に味わえる。少年のようにしか見えない彼の狡猾な役作りが絶品だ。けにろん[投票(1)]
★4東京ゴッドファーザーズ(2003/日)アニメーションとして傑作だが、よくできたジグソーパズルを組み上げた時の快感が全て。センチメンタリズムをあくまで「他人事」として料理する今敏監督は、ウェルメイド・プレイに肩までつかる快美感を俺には与えてくれなかった。 [review]死ぬまでシネマ, 浅草12階の幽霊, Lostie, Lunchほか12 名[投票(12)]
★3山河ノスタルジア(2015/中国=日=仏)時折り立ち上る「爆炎」に彩られるこの作品世界だが、爆炎に比例して過剰な感情の爆発があるかといえば結構あっさりしている。泣き女もかくやというような号泣も影を潜め、家族の対立にともなう怒号すらあっさりと片づけられた。ここはペットショップ・ボーイズの歌に象徴される資本主義中国のプレリュードたる場だ。それは「ドル」の名をもつ息子に象徴される世界にぴったりな、旧世代風俗への別離を謳うステージとなる。寒山, けにろん[投票(2)]
★4リリーのすべて(2015/英=独=米)「アイナー」が「リリー」に変容してゆく過程というのは、まばたき過多で視線の定まらない「女を模倣する気弱な男」が、一個の存在感をもった「強い女」に生まれ変わってゆくプロセスに等しい。このあたりの演出は、エディ・レッドメインが滑稽にもグロテスクにも見えなくなるまでを克明に芝居づけした効果的なものだった。単なるネタ扱いでないゲイ話が、やっと通俗映画に開花しはじめたとの感慨はある。ゑぎ[投票(1)]
★2フリークス(1932/米)映像の持つ底力は認めざるを得ないが、ブラウニングが本当にフリークスたちにシンパシーを感じてこの映画を撮ったかは大いに疑問。デビッド・リンチと同じグロテスク趣味の視点を自分は感じ取った。さず, 月魚, IN4MATION, Myurakz[投票(4)]