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水那岐さんの人気コメント: 更新順(1/74)

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★3アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017/米)酷薄で蓮っ葉なヒロインを表わすのが、大股開きに腕組みポーズであり喫煙なのだろうが、その魅力に突っ切るメソッドがあるならばそれはハッタリと偽悪ではないか。創作上の無責任な作為に走るならば、環境に歪まされた怪物を描けばそれは大きな傑作への道かもしれない、ともいえるのだ。スキャンダラスさを実話の枠から解き放つ危険性は判るものの、俗悪な事実改変もまた映画だ。けにろん[投票(1)]
★4ラッキー(2017/米)この世から消え去ってしまうのが怖いから、人はこれから行く「天国」なるものをでっち上げる。主人公ハリー翁は、そんなもののない「無」のみが待つ有限の人生と折り合いをつける必要があることに納得している。だからラッキーは笑うのだ。 [review]ゑぎ, ぽんしゅう[投票(2)]
★4機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(2018/日)前回とはうって変わって戦争映画らしい場面構成。コミックスに忠実な展開ゆえ文句は挟めないが、若い観客の「これを前回に先回ししていたら…」という声が聞こえてきそうだ。でも、結局安彦ガンダムの映画化はここまでが限界だろう。 [review]IN4MATION[投票(1)]
★4少年(1969/日)アンドロメダ星雲からやって来た宇宙人は「正義の味方」である。つまり正義を行なう者の手助けをし、悪人や怪獣を倒すためにこの星に来ているのだ。だが、それを自分と重ね合わせて見る少年が「正義の人」が人を死に至らしめるのを見た時、「正義の味方」はどうすればいいのだろう? [review]寒山, sawa:38[投票(2)]
★4喜劇 大安旅行(1968/日)シリーズ第1作では、フランキーと伴淳は親子の関係。双方とも基本の演技を存分にこなせる身でドタバタを楽しげに演じている。この重層が喜劇の厚みを生み、スケベ親父の伴淳が機関士として仕事の鬼の顔を覗かせる。もちろんフランキーも情熱をもって仕事し、ときに妄想に身を委ねるのだ。この重みが物語の緊張を保持してくれたが、重すぎると判断されたのだろうか?今作後は見られなくなってゆくのが残念。ゑぎ[投票(1)]
★4愛と死をみつめて(1964/日)美しいままで死んでゆけるならば、それはまだ幸福だろう。美しく快活な娘が、「化け物」呼ばわりされる仕打ちを受けるところにこの物語のやりきれなさはある。 [review]寒山, りかちゅ, ゑぎ, 甘崎庵ほか6 名[投票(6)]
★2硫黄島からの手紙(2006/米)見よ、日の下に新しきものなどなし。ましてや異人の手で撮られたる我がヒノモトのいくさの映画になぞ、我らの心を揺らす何事があろうことや。 [review]Myrath, minus-zero, TOMIMORI, たかひこほか22 名[投票(22)]
★3パシフィック・リム:アップライジング(2018/米)特撮だけを眺めているならそれはそれで愉しい。オタク的な見方で観れば十分に堪能できるだろう。だが、「オタクが映画を創る」のは別に構わないにせよ、「オタクのために創る」という方法論でゆくのはどうだろう。もうすっかり先細りが見え始めているじゃないか。 [review]シーチキン[投票(1)]
★2火垂るの墓(1988/日)アニメーションで敢えて撮ることによって、主人公たちの純粋さは昇華され、その非社会性は美化され、美しさは神話となってこうした映画が好きな観客の魂に宿る。これこそアニメーションのもたらす最大の弊害であり、高畑勲に「貴方は何をアニメーションで撮りたいのか」を問いつめたくなる要因である。 [review]ダリア, りかちゅ, は津美, stag-Bほか8 名[投票(8)]
★4愛を乞うひと(1998/日)不幸な時代のなかで語られる母子の凄惨な関係と、幸福な時代のなかで確かな信頼関係で結ばれた母子の旅。両者は父親を介して繋がっているように見えるが、実は母子家庭であること、父親の存在が希薄であることで結びついている。 [review]けにろん, ナム太郎, ダリア[投票(3)]
★5トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015/米)例えば「現代に独裁者が甦ったら?」といった問いかけの映画があるが、「善意の団体が数に任せて個人を弾圧しはじめたら?」という問いのほうが今のわが国ならば怖ろしいだろう。ギャグでなく「アカ」「国賊」「売国奴」といったことばが普通人の語彙に入り込みはじめた日本ならば。 [review]モフモフ, けにろん, 寒山, セント[投票(4)]
★2東京喰種 トーキョーグール(2017/日)アクション映画として志が低すぎる事実は否めない。引退騒動のときの清水富美加が「不本意な仕事」とこの作品を挙げていたのは、断じて彼女のプロ意識のなさなどが言わしめたセリフでないことは確認できた。 [review]けにろん[投票(1)]
★3二十四時間の情事(1959/仏)観念的平和主義者たちが大好きな街「ヒロシマ」は此処にはない。今もなお活動し、恋愛までもがリアルに人を呑み込む街「広島」があるだけだ。そしてその都市が男を表わすように、女がそこで燃え尽きてしまった街「ヌベール」と女は同意義となり得る。ふたりはふたつの街の具現化である。 [review]ぽんしゅう, TOMIMORI, ねこすけ, グラント・リー・バッファローほか9 名[投票(9)]
★4坂道のアポロン(2017/日)ジャニーズありきの作品ゆえの主人公の惨状に目をつぶれば、生き生きとし存在感に溢れた中川大志のキャラクター造形、地方高校の生徒会員を体現する小松菜奈のリアルさには痺れる。セッション描写も期待を上回った。惜しむらくは上映時間のワクのせいで事件が連続し過ぎる点だが、これ以上は削れないエピソードの多さが首を絞めたか。 [review]カルヤ, さず[投票(2)]
★2シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米)甘いくちどけを狙うロマンティック・ミュージカル。そこからグランド・オーケストラの止むことなき旋律と、一つ所に落ち着かぬカメラのゆるやかな舞踏に動く背景たちを除いたならば、そこに残るのは血まみれの『崖の上のポニョ』に他ならない。かの世紀末にデル・トロやティム・バートンが仕組んだ「差別されるものの純愛譚」はもう賞味期限を過ぎている。大人の審美眼に叶うものではない。カルヤ, セント[投票(2)]
★3汝の敵日本を知れ(1945/米)フランク・キャプラらの仕事は誠実であり、プロパガンダ映画ながら大した誤謬はない。日本国民それぞれの罵倒に終始するのではなく、冷静に分析した特性を攻めるのはかつての日本軍がやらず、やろうともしなかったことだ。 [review]YO--CHAN[投票(1)]
★3犬猿(2017/日)中途までは芸達者な4人の思いがけない勢いでフルスピードで盛り上がるのだが、喧嘩の果てにどうにもダレてしまい、「監督はほんとに考えて演出しているのか」が疑われる展開に直行するあたりで頭を傾げさせられる。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★4彼女の人生は間違いじゃない(2017/日)いまさら感動もないバスの窓外の風景を、重い沈黙とともに眺め続ける居たたまれない思い。人間が望まずして「役立たず」に貶められてゆく遣る瀬なさ。ここがどん詰まりではない希望の証しが提示される現在進行形の物語ではあるが、間違いじゃないと断言できる廣木隆一の揺るぎない信念にただ強さを感じ、眩しさを意識する。けにろん[投票(1)]
★4深い河(1995/日)遠藤神学の集大成ともいえる一作。神はありとあらゆるところに遍在し、ただ「許し」という形のない救済を我々に施す。それは何の得になることでもない、ただ心の安らぎが与えられるということだ。…以下、原作小説は読んでいないので、映画からの印象のみを記します。 [review]けにろん[投票(1)]
★3勝手にふるえてろ(2017/日)物語構造の重層化が飽きさせない効果を醸し出す本編だが、いかんせんヒロインの腐りっぷりには気分が悪くなる。もちろん愛情はナルシシズムと合わせ鏡に過ぎず、内面の醜い臓物をぶちまけてなお、それを許容する者たちこそに宿るモノなのだろうが、松岡茉優には正直嫌悪感ばかりを覚えていた。それでもラストシークェンスで立派に目を奪うのは大九明子の力なのだろうか、それとも松岡の隠し力か。ゑぎ, けにろん[投票(2)]