コメンテータ
ランキング
HELP

水那岐さんの人気コメント: 更新順(1/75)

人気コメント投票者
★4判決、ふたつの希望(2017/レバノン=仏)たとえば国家のようなシステムに比べ、われら人間は脆弱である。ほんの些細なアクシデントから生じた憎悪と断絶は激しいものでありながら、実はすべての断層を埋めてしまうことばすらあればお互いを認めるまでの抗争は永続するものではない。永久に攻撃をやめない怪物のようなシステムに拮抗し得る個人の思いを記すならば、それはやがて明らかにされる、大規模システムこそが為し得る暴虐への怒りだ。けにろん[投票(1)]
★4マッドマックス2(1981/豪)北斗の拳』もいいけれど、所詮は青い血の飛び散るお子ちゃまアニメの世界。どうせ悪をぶっ殺して廻るのならば、女も子供も血に顔をそむけないほどタフじゃないとね。そう、真っ赤な血に!DSCH, わっこ, kiona[投票(3)]
★4海街diary(2015/日)理屈で観る映画ではない。個性的で生きる力に溢れた女たちの掛け合いに心をほぐされ、自分のなかにエナジーを注ぎ込まれる感覚を実感するための2時間と見るべきだろう。まずは広瀬すずに注目したい。 [review]ロープブレーク, カルヤ, けにろん, ナム太郎[投票(4)]
★4海よりもまだ深く(2016/日)夢についての物語ではあるが、すでに子供に夢を託そうとしている大人ではなく、主人公のように自分の夢を捨てきれないダメ男を謳うトラジディだ。親兄弟に依存し、すべてのプライドを棄ててまで自分の夢を成就させようとする彼は、一般人にとっては可笑しいのだろう。だが、心の隅に阿部寛を飼っている男は、自分を含めてそう少なくはないだろう。 [review]ロープブレーク, けにろん, セント[投票(3)]
★4万引き家族(2018/日)それはまるで、子供同士の秘密クラブのような。 [review]サイモン64, さず, もがみがわ, けにろんほか9 名[投票(9)]
★2シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米)甘いくちどけを狙うロマンティック・ミュージカル。そこからグランド・オーケストラの止むことなき旋律と、一つ所に落ち着かぬカメラのゆるやかな舞踏に動く背景たちを除いたならば、そこに残るのは血まみれの『崖の上のポニョ』に他ならない。かの世紀末にデル・トロやティム・バートンが仕組んだ「差別されるものの純愛譚」はもう賞味期限を過ぎている。大人の審美眼に叶うものではない。がちお, カルヤ, セント[投票(3)]
★3消えた声が、その名を呼ぶ(2014/独=仏=伊=露=ポーランド=トルコ)この上なくストレートな、娘を尋ねて三千里物語。余計なことは描かずに主人公の目的に向けての旅を描くのはいいのだが、周りの人々は主人公の道具としてのみ機能し、生きものとしての厚みすら感じさせないのはどうしたことか。「泣き」の物語には不要と思っての削除ならそれもいいが、終盤に至って鬼と化している主人公は、もはや応援の余地も残されていないエゴイズムまみれの存在であり、閉口させられるのは不可避であろう。jollyjoker[投票(1)]
★4ペンギン・ハイウェイ(2018/日)「動き」の面白みを前面に押し出したスペクタキュラーな見せ場は、あるいは「ただのジブリのエピゴーネン野郎」と石田祐康を呼ぶ誘惑に人を駆り立てるかもしれない。だが、若く柔軟なスタイルは見逃してはいけない特性だろう。そして作家的には決して教条主義を奉じるクソマジメ男ではなく、健康的なエロスの誇示もする作家性には好感がもてる。 [review]けにろん[投票(1)]
★2未来のミライ(2018/日)ロマンより現実の充足を求めるイマドキの主婦のみに向け発信されたこの作品を、事もあろうに子供連れで観に来る親の少ないことを祈る。ご都合主義の時間遡行によって育児に勤しむ親たちの苦労はいとも簡単に癒され、過去や未来の家族たちが長男を親思いに教育してくれることで親たちの失策もスルリと回避される。もはや長男の声が幼児のものとは思われないミスキャスト問題など、この粗雑さの前には霞んでしまうほどだ。Orpheus, tkcrows, 死ぬまでシネマ, pori[投票(4)]
★4ノーカントリー(2007/米)いい加減に省略された邦題が理解を妨げそうだが、これは文字通り老兵に故郷は既にない、という悲劇を軸に展開される、昏い感興を覚えるサスペンス劇である。 [review]たろ, kirua, おーい粗茶, DSCHほか14 名[投票(14)]
★4幼な子われらに生まれ(2017/日)人が人との暮らしをもつというのは、畢竟後悔の積み重ねか。そんな認識におとなが敗れるのは、後悔し続けた暮らしそのものに後悔したときだろう。宮藤官九郎寺島しのぶも、その事実に敗北しながら決して醜いばかりのろくでなしではない。「家」制度の滅びとともに、家庭には居づらい人々が顕在化し続けているだけなのだから。 [review]セント, 寒山, けにろん[投票(3)]
★31999年の夏休み(1988/日)あらかじめ去勢された少年たちにのみ許された、この国に建つ虚構のギムナジウムに繰り広げられる愛憎劇。その後継者たるべきはアニメーションであると確信する。 [review]けにろん, torinoshield, ことは, Kavalierほか6 名[投票(6)]
★5バットマン(1989/米)変態の都に花咲く変人対奇人のデスマッチ。このいとおしい悪趣味を愛してやみません。けにろん, わっこ, プラスネジ, ナム太郎ほか14 名[投票(14)]
★4夜は短し歩けよ乙女(2017/日)総ては森見登美彦の蘊蓄によりもたらされた快楽であり、その点を無視してはいけないのだろうが、俺の内部にあって湯浅版『DEVILMAN』の悦楽の裏で俺を遠ざけた拒絶感は、他ならぬ湯浅政明のこの佳作により瓦解したことはうなずけた。なるほど、これは湯浅作品の神髄だ。原作未読ではあるが、アニメの基本的なムーヴィングと蘊蓄に伴うプリミティブな楽しさにおいて、この料理人の腕なくして本作は成功しなかったろう。おーい粗茶[投票(1)]
★1ひるね姫 知らないワタシの物語(2017/日)絵が綺麗なこと以外どこを褒めればいいのだろう。物語における実質的な主人公も、異世界の夢とやらが何の意味を持つかという疑問も、果たして老若男女のどの層を対象にした作品なのかも皆目わからない。美少女とロボットを出せば喝采が一部の層から得られると未だに思っているのか。こういう下衆クリエイターこそ邦画界から放逐されるべきだろう。ペンクロフ[投票(1)]
★4トゥルー・グリット(2010/米)リメイク作ながら、充分に感じ取れるコーエン兄弟臭さ。各々登場人物の寓意たっぷりにカリカチュアライズされた性格は、ともすればマイナス要因としての性格づけにもなろうものの、描かれる人物像は軽重を問わず奇妙な存在感を伴い、ドラマ作りに大きく寄与する。 [review]DSCH, おーい粗茶, まー, chokoboほか9 名[投票(9)]
★1赤ちょうちん(1974/日)「♪生きてることはただそれだけで 哀しいこと」だというのに、なんでここまで藤田秋吉久美子たちを不幸に突き落とし続けるのだ。時代の空気?冗談じゃない。 [review]寒山, 直人[投票(2)]
★4ブルックリン(2015/アイルランド=英=カナダ)言ってみれば月並みな都会論の映画でしかないのだが、主人公シアーシャ・ローナンの面持ちが作品自体を大いに持ち上げ得た「女優映画」となっている。どこか原節子を連想させる大陸的で頑なな仏頂面が、笑みをこぼすとき何と愛らしく弾けることとなるだろうか。髪型やメイクの活躍も含めて、完璧な'50年代風美女を演じる彼女は、あらゆる障害を排して咲き誇る笑顔を持つ。ゑぎ, けにろん, ぽんしゅう, 緑雨ほか5 名[投票(5)]
★4劇場版 マジンガーZ / INFINITY(2017/日)意志を抱いたロボットこそをやっぱり有象無象のデクより強かろうと思ってしまうのは、『ガンダム』の洗礼を受けてしまったゆえだと頭を下げざるを得ない。でも、ドクターヘルの復活の理由はひどく納得させられた。そりゃそうだ、このクレイジーな敵味方がどう自分たちの行動を偽ろうと、こいつらが世界平和と支配のために戦っているハズがない。 [review]サイモン64[投票(1)]
★3パシフィック・リム:アップライジング(2018/米)特撮だけを眺めているならそれはそれで愉しい。オタク的な見方で観れば十分に堪能できるだろう。だが、「オタクが映画を創る」のは別に構わないにせよ、「オタクのために創る」という方法論でゆくのはどうだろう。もうすっかり先細りが見え始めているじゃないか。 [review]死ぬまでシネマ, シーチキン[投票(2)]