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★4 | ヤング@ハート(2007/英) | サーカスの綱渡りに等しい暴挙を、齢80にして貫くことへの驚き。しかも誰恥じることなきプロフェッショナルの芸人達は、若者の「カッコいい」「カワいい」などというお世辞に決して満足しない。あくまで自分のソウルと技術を観客に披露するべく己を表現する彼らは、決して余生を道楽に費やすのではない、真剣に生きるものの気迫を持つ。 | Master | [投票(1)] |
★3 | 運が良けりゃ(1966/日) | 落語から換骨奪胎したギャグは端から本家に劣り、ことさら新鮮味はなし。しかし年を経るほど当りが少なくなるハナ=山田コンビの作品としては、なかなか爽やかに観られた。倍賞千恵子のお転婆ぶりも愛らしい。 | デナ | [投票(1)] |
★4 | 大阪物語(1999/日) | この映画でのいい仕事→東京人の肌に感じる「それ」であろうと、大阪の街で頬をなぶる風を感じさせてくれたこと。そして、それに吹かれる池脇千鶴を初々しくも爽やかに撮ったこと。撮る人が撮れば陰々滅々となる物語を、市川準は極めて爽快に流している。そのほどよい力の抜け具合がなんとも良い。 | デナ, ペペロンチーノ, ことは, けにろんほか5 名 | [投票(5)] |
★3 | わが教え子、ヒトラー(2007/独) | この映画に罪があるとすれば、ヒトラーを愛すべき暴君であり、周囲の知恵者どもに担ぎ出された哀れな犠牲者のように描いている点だろうか。ユダヤ人監督の視点としてはユニークだが、今更ヒトラーをマジメに鞭打っても仕様がないにせよ、反発を感じたユダヤ人観客も少なくなかったと思われる。 [review] | セント | [投票(1)] |
★4 | ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008/米) | やはり現実は虚構より面白い、とばかりは必ずしもいえないが、より我々の心情に訴えかけてくるのは確かだ。実は『コーラスライン』は好きなミュージカルではないにしろ、その僅かに19名の役に挑む3千人の身の程知らずたちの奮戦には、胸を突き動かされる思いがする。 [review] | デナ | [投票(1)] |
★3 | セーラー服と機関銃(1981/日) | セーラー服には食傷している。女の子が機関銃撃ってまわってもさして何も感じない。しかし、薬師丸ひろ子がブリッジしながら「カスバの女」を唄うのには痺れた!最高にワイセツだよ、これ。 [review] | いくけん, ぽんしゅう | [投票(2)] |
★4 | ペーパー・ムーン(1973/米) | 小憎らしいだけのガキだったテイタム・オニールが、ちゃっかりサギを働く機転と時折見せる少女らしい笑みで、だんだんに愛らしくなってゆく。ライアンも我が子には一歩譲るか。余談ながら、子役時代のジョディ・フォスターとテイタムがライバル視されていた事実も、いまは昔話。 | デナ, KADAGIO | [投票(2)] |
★4 | いつか読書する日(2004/日) | 老いても生きてゆく者と充足して死にゆく者。死んでしまうことができれば、あるいはその瞬間、満ち足りた気分を思い切り吸い込むことができるのかも知れない。だが冒険に生きることを放棄し、平凡な多忙さをおのれに課した者には、充足した時間など老いさらばえてもやって来ない。化粧をしないシジフォス、田中裕子が燃えられたのはたった一夜であり、今日も彼女は自転車を駆る。 | デナ | [投票(1)] |
★4 | 嗤う伊右衛門(2003/日) | 蜷川監督の俳優に関する審美眼はさすがである。唐沢も小雪も、外見、醸し出す雰囲気ともに空気を震わせるような美しさを持つ。官能美とプラトニック・ロマンを融合させた稀有なる空間を引き締めているのが、音楽を担当している宇崎竜童である。 [review] | RED DANCER, TOMIMORI, sawa:38 | [投票(3)] |
★3 | 許されざる者(1992/米) | 「インディアン」も、黒人の立場も、西部劇で巧妙に隠されてきた暗部は全て白日のもとに晒されてしまって久しい。そんな頃、再びイーストウッドは賞金稼ぎを演じる。それは格好いいアウトローではなく、老いに身を削りながら汚い金を子供らのために稼ごうとするいにしえの蛆虫野郎だ。 [review] | デナ, けにろん | [投票(2)] |
★2 | 縮図(1953/日) | 人身売買の非人道性を描きたいなら、甘すぎる。これでは逆境にめげず芸者道に頑張る女の半生にしか見えてこない。苦界の苦しさを語る術はもっとほかにあったろう。…この話を見るかぎり、一番悪いのはいい格好をしながら結局最後には娘に頼る父親だ。 | づん | [投票(1)] |
★2 | 伝説巨神イデオン 接触篇(1982/日) | TVを観たなら観る必要なし。もちろんTVは5点。 [review] | ロボトミー | [投票(1)] |
★4 | サンセット大通り(1950/米) | 大女優ノーマ、一世一代のサロメの階段降りシーン。その姿は狂おしいほどに醜悪であった。映画スタジオの脇で密かに育てられ続けてきた妖花の凄絶なる終幕。 | りかちゅ, ナッシュ13, 24, ina | [投票(4)] |
★3 | 12モンキーズ(1995/米) | 「この素晴らしき世界」が使われたのこの映画でしたよねえ?少なくともハイウェイ上の動物歩行シーンにはどんな映画よりも合っていたように思います。 | デナ, 1/2(Nibunnnoiti | [投票(2)] |
★4 | 欲望という名の電車(1951/米) | 彼女の悲劇が何に端を発するのか、それは誰にも判らない。だが、忍び寄る老いがヴィヴィアン・リーを狂気の衝動へと駆り立てたのは確かだ。『風とともに去りぬ』のヒロインの鋭い眼光で男を見据える彼女の激しい自負と、額に刻まれたシワの悲しみは、決して同情を必要としていない。 | りかちゅ, デナ | [投票(2)] |
★4 | 青い山脈(1963/日) | 時代に合わぬと蔑むなかれ、古風で可愛らしい明朗青春映画として楽しむべし。高橋英樹の三枚目ぶりは自分には意外だったが、なかなかマッチングして面白かった。 [review] | りかちゅ | [投票(1)] |
★3 | エース・ベンチュラ(1994/米) | 動物愛護ネタ、障害者差別ネタ、下ネタと最近のアメリカン・ギャグ映画の必須要素を取り揃えているが、もうひとつのファクター「暖かい視点」がいまひとつ表に立ってこなかったのが残念といえば残念である。 [review] | デナ, ボイス母, ガブリエルアン・カットグラ | [投票(3)] |
★4 | 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日) | リメイクを先に観たが、芸の出来る人間が演るとやはり決定的に違うと痛感。大河内のスネっぷりの可愛らしさ、喜代三姐さんの唄いっぷりの見事さ、そして彼らの片意地さに隠した情けの粋には惚れ込んでしまう。アウトロー揃いでホームドラマを構築する山中監督、やはり早世には惜しすぎる才能だ。 | いくけん, Myurakz | [投票(2)] |
★4 | カッコーの巣の上で(1975/米) | 闘うニコルソンは神々しい。だが、最近はそれに邪悪なオーラが混じってるようだ。そーいうニコルソンも好きなんだけどね。 | デナ | [投票(1)] |
★2 | 華氏911(2004/米) | もはやこの映画について、語られるべきことは語られ尽くしたことだろうが、今、祭のあとの広場に立ち尽くしてこのフィルムを眺め、痛感する事は、所詮ムーアの映画なぞブッシュを支持する多くの米国人の前では蟷螂の斧に過ぎないということだ。依然としてアメリカ帝国の動向を握っているのは、あの糞ったれ二世大統領だということだ。嗚呼! | デナ, 新町 華終, ymtk | [投票(3)] |