まず、ちょっとした実験に付き合って頂きたい。次の形容詞はＡさんとＢさんの特徴を表している。みなさんはこの２人についてどんな印象を抱くであろうか？

Ａさん「冷たい、勤勉な、決断力がある、ユーモアがある」

Ｂさん「温かい、ユーモアがある、勤勉な、決断力がある」

おそらく多くの方は、Ａさんの事をクールで自己中な、あまり好印象でない人と受け取り、Ｂさんの事を親切でユーモラスな、好印象な人だと受け取ったはずである。・・・しかし、この２人の違いは最初に呈示した「冷たい」と「温かい」だけであり、それ以外はすべて同じ内容なのである。

つまり、最初に呈示された情報のせいで、後の情報が強く規定されてしまい二人の印象が大きく異なったのである。これを初頭効果といい、第一印象は大きく評価を左右するのである。

この映画がヒットした要因は、最初にああいうド派手な見せ場を持ってきて初頭効果が働いたからなんだと思う。