[コメント] ドリアン ドリアン(2000/仏=香港=中国)
同じ売春婦でも、岡崎京子『PINK』の主人公ユミちゃんとは決定的に何かが違う。何が、どう違うのかを確かめるだけでも、この作品を観る価値はあるとおもうんですが…?
(レビュウはコメントと何ら関係無いタダの感想文です。ごめんくださいませ。)
香港の、キューキューに狭い町並みに漲るエネルギー。彼女は喰うばくばく喰う。夢のためにがつがつ稼ぐ!
そして、時間がたち、香港から帰った彼女が入るおふろが、本当になんだか気持ちよさそうに思えた。足なんかのびのびしちゃってて、時間がゆったり流れてて。彼女はそこで、自分のためだけにお風呂に入っていた。なんだか僕は彼女が、そのことにすこし戸惑っていたようにもみえたのだけれど、それでも、実に、なんだかとても気持ちよさそうだったのだ。
ワニのいるあのお風呂とはまるで違う。なんだかうらやましくさえなる。
これらのシーンに限らず、フルーツ・チャン監督率いるチームが作りだしたこの映画の魅力は、力強いこの二つの場所に生活する人々のコントラストを、見事なまでに鮮やかに描ききったことに尽きる。
この作品によって私たちは、香港の、大陸の、そしてそこに生活する人々のエネルギーを、映画を気取った自称映画作家による下手な小細工で不必要に削がれることなく、幸せなことにフレッシュなままで受け取ることができる。
あぁ、なんだか時間的に最近きつきつな生活してるので、すご〜く大陸に旅行にいきたくなっちゃいました。
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