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[コメント] さらばバルデス(1973/米=仏=伊)

今更ながら、ブロンソンは男を演じて来たのだという思いを強くする。その中でも本作は、最高の1本だろう。間違ってはいけないのは、大切なのは、物語のオチつまり主人公チノの判断の内容の是非ではない、という事だ。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







大切なのは、チノの決断の中味の是非ではなく、それがポジティブなものかどうかだ。

彼は逃げる男ではない。主題歌が教えてくれるのは、「彼が一番求めているのは、自由な生活」、ということだ。不安や心配事があっても負けない自由な大らかな生活だ。

そこにキャサリンが居たらもっと良かったが、そうはならなかった。それでも、もしキャサリンを取ると彼が決めたなら、彼は大らかに、すべきことをしていただろう。

大切なのはネガティブではなく、ポジティブかどうかだ。

なぜブロンソンの最高作かというと、それは、男の決断を描いているからだ。男は、その決断で評価されるべきだろう。

瑞々しい少年、愛らしい娘を配したのも、一層彼の「男」を際立たせている。

(評価:★5)

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