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[コメント] 天国はまだ遠く(2008/日)

タイトルに何か凝った意味でもあるのかと思っていたが、素直に言葉通りの意味で、作品も素直な物語だった。出演者は、玄人2人だけという素直な素人劇場でもあったが、なかなかどうしてどうして・・・
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







元ピアノ調律師とその老妻はさすがに俳優らしく田舎に溶け込んでいた。主人公2人は今の若者受け狙いのシーンも多くあったが素人劇場で大目に見よう。

素人素人と言っているが、力演は力演で好演でした。

しかし褒めるべきは、それを支えた演出と無駄のないセリフ(勉強家長澤雅彦!)でしょうね。そして撮影も良かった。風景だけでなく、光と陰が素晴らしく、改めて照明の大切さを実感させられた。特に最初の埃まみれのピアノ登場シーンは絶品で、思わず立ち込める埃の臭いまでしたことよ!

「投げ出してもいいけど、私は私の日常を作って行かなきゃ。」 「寒くないか?」―「寒いですよ、冷たいし・・・生きているから。」 ジーンと胸まで届くいい科白でした。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ありたかずひろ[*]

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