[コメント] SR サイタマノラッパー(2008/日)
私はラップなんて真剣に聞いた事もなく、今の若者は「マジっすか」と「ヤバくないっすか」と「マジ、ヤベぇ」しか言わないと思っている。現に、本作もそうだ。いつ止めようかと観ていたら、30分過ぎのエピソード‘市民の集い’から俄然面白くなった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そのエピソードは、大人の上から目線の揶揄した質問攻めのシーン。それは、作り手が大人の目線を持っていると伺わせるものだった。
そしてその後よく観ていると、脚本の構成が1つ1つのエピソードを通じて、主人公の環境の中での立ち位置―つまり、同級生の女子に慕われている(?)とか、暴力をふるう不良ではないとか、ラップは好きだが才能がある訳ではないとか、仲間内ではいい奴と思われているが結局笑いのネタにもされているとか―が段々に分かってくる仕組みになっているのだ。素晴らしい脚本だと思う。
難を言えば、ラストで主人公が「夢を持て」と、ああいう行動に出るのは唐突過ぎる、そんなキャラではなかったはずだ。
しかし、明日は何が起こるかわからない、常に大きな未知数にあふれている、それが青春だというのなら、このラストはこれで良いのだと思う。。
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