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[コメント] 第9地区(2009/米=ニュージーランド)

エイリアンの異様な姿にびっくりし、かってない物語にあれよあれよという間に見終わってしまうが・・。何ののことはない。これは人間の愚劣さを描いた作品なのではないか。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







人間の愚劣さのオンパレードだ。

親戚の人事優遇。力のない者を痛めつけ、自分の力を誇示する。殺すこと、叩きのめすことに喜びを感じる。“話し合い”でダメなら、威嚇か騙しか。自分の利益最優先。自分さえ生き延びればそれでよい。・・・

しかしコワいのは、続々と現れる愚劣さのシーンを見て違和感を感じないことだ。よくあるよくあると笑って見ていることだ。

あのエイリアンのリーダーが真面目で誠実で、一番人間らしかった。いや、表現を間違った。一番エイリアンらし(?)かった。

(評価:★4)

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