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[コメント] SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム(2010/日)

脚本の上手さが光る。まず主人公たちの設定。女の25〜30歳は、世の中の事もしっかり分かり、しかし昔の夢なんて引きずっていたりして、一番‘多感’な時期と言えるのではないか。それを主人公たち(25、27歳)に持ってきた上手さ。そして、
KEI

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そして、物語は彼女たちの夢のライブが出来るかどうかで引っ張って行く。が、はっきり言ってそれは無理じゃないかと誰もが―登場人物のみならず観客迄もが―思っていたことだろう。

では、どこでオチをつけるのか?

彼女たちの本音を叫ぶ場所、その為に作者が用意した場所は、叫ぶのに一番相応しくない場所だった。このオチの付け方が上手い。

更には、エピローグ。主人公と父のシーンだ。「お父さん、ラップになっている」と言うセリフ。少しは理解が出来て来たような父親の許で、主人公アユムは、将来ムコを取ったりして、ずっとコンニャク屋で生きていくんだろうなと思わせる。ジグソーパズルの小さなラストピースをそっと置くように終わるラストが、爽やかだ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)カルヤ[*]

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