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[コメント] 逢びき(1945/英)

これは不倫の話ではなく、若者の恋と大人の恋の話だ。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







劇中、アレックが自分の仕事の夢を長々と語るシーンがある。ローラは「少年みたい」と言う。彼を少年と思ったローラ、それが分かる彼女も少年(少女)なのだと思う。少年と少女の恋。何となく、感覚が同じだけで愛し合っていると思い込んでしまう。

感覚が合うのは、愛し合うための必要条件だが、十分条件ではないだろう。感覚が同じというのは一瞬に燃え上がるという事だ。しかし一瞬だ。恋は一瞬だが愛は永遠だ、とは誰の言葉だったか。

ラストが秀逸だ。ローラの夫は全てが分からないまでも、ある程度は分かっていたのだろう。クロスワードオタクを装うなんて白々し過ぎると思わないか(笑)。でもそんな夫のローラへの愛が大人の恋だと思う。

だから邦題はともかく、原題が‘Brief encounter(短いちょっとした出会い)’になっているのだろう。

(評価:★5)

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