コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] オーガストウォーズ(2012/露)

違和感の面白さ。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







‘空想ロボット世界と現実’もそうだが、現実のなかでも戦争と言う‘非情世界’と他人を思いやる‘有情世界’の同居が面白い。

後者‘有情世界'はメインストーリーの子を思う母であり、その母に協力する敵も含む兵士たち(こんな甘い兵士たちが実際にいるか?)であり、戦闘中にかかってきたケイタイで老母の体を心配する若者兵士である。

思い悩むメドヴェージェフ大統領と悩まない(!)プーチン首相の対比(かも?)も、実際と比べ、ここは違和感はない。

監督ジャニック・フェイジエフはハデな見せ場はしっかりと心得ているという反面、最初のシーンで、メグ・ライアン主演の「恋人たちの予感」('89)のDVDをちらっと見せ、母親ながら未だミーハー的気分が抜けていない(だから子供もああいう風に育っている)とさりげなく示し、結果物語全体が若い母親の成長物語にもなっているという、なかなかの腕達者な実力監督と見た。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)Myrath

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。