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[コメント] ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017/仏)

肝心のストーリーに既視感があり、新鮮味に欠けた。が、アイディア、映像が素晴らしい。時折現れる古臭さはスルーし、冒険娯楽活劇を大いに楽しむべし。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







メインストーリーの過去の発端の事件は、‘スタートレック’か何かで観た記憶がある。もっともこの原作(仏漫画「ヴァレリアンとローレリーヌ」'67発表)の方が古そうなので、ネタ元は逆でこちらかもしれない。

又重要アイテム‘変換器’は、余りに期待外れだった。これでは童話そのものだ―そういえばシャルル・ペローは仏人だった。

古臭いという点では軍、兵士の描き方。これが28世紀?そして、ドーガン・ダギーズという情報屋の‘ハト’のデザインも古臭く、全く可愛くない(原作そのままだと思う)。

良い点に目を向けると、アイディアと映像がズバ抜けている。オープニングの‘つかみ’は拍手ものだ。2つの次元を映像化した一連のシーンはは、分かり易く、これもワクワク楽しい。

善からぬ店のノリノリ店長ジョリーはイーサン・ホーク。彼とは気付かなかった。その店のダンサー、バブル(リアーナ)は特筆すべきだろう。「私の故郷は・・・」のセリフで、彼女のスピンオフストーリーが1本出来そうだ。

パール星人はアバターかと思った(失礼!)。でも、アバターよりずっといいね。そのパール人の皇帝ハバン=リマンが言う「時が哀しみを消すことは無かったが、人間への怒りを捨て去ることは出来た」は、覚えておきたいセリフだ。

(評価:★5)

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