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[コメント] リンゴ・キッド(1966/伊)

主題歌は、お粗末。ヒロインの劇中歌も、モンローの真似みたいだが、曲そのものは悪くない。物語自体は面白いが、丁寧に描きすぎたか、勢いが無い。また、主人公に魅力が無いと云うと、これは言い過ぎか。以下、タイトルについて。
KEI

実は、ジョニー・リンゴ、ビリー・ザ・キッド、リンゴ・キッド、黄金銃・・・が私の中でごっちゃになっている。以下、調べてみました。

ジョニー・リンゴ(1850.5.3〜82.7.13)、ビリー・ザ・・キッド(1859.11.23?〜81.7.14)は共に実在の人物[日付けはウィキペディアによる]だ。だが、リンゴ・キッドは「駅馬車(39)ジョン・フォ-ド」の登場人物(ジョン・ウェイン扮する)の名前だ。もっとも、キッド[子供]は愛称、通称にも使われるので、ジョニー・リンゴをリンゴ・キッドと呼んだのかもしれない。

ところで、本作の原題は「Jonny Oro」だが、Oroは伊語で黄金のことだ。これは主人公が黄金にこだわって[‘投資の為だ’と言う]、銃も黄金にしているからだ。

本作の中ではリンゴのリの字も出て来ない。なのに、何故タイトルが「リンゴ・キッド」なのだろう?

推察するに、米に渡った時、(中味を観ていない)映画会社担当者はこう考えたのだろう―‘ジョニー’だったらリンゴじゃないか、と。で英題は‘Ringo and his golden pistol ’になった。

そして日本に入って来ると、(中味を観ていない)映画会社担当者はこう考えたのだろう―‘リンゴ’だったらリンゴ・キッドだろう。という事で、そんな邦題になってしまったのだ。

因みに、主人公マーク・デイモンは前作「皆殺し無頼(66)」でちょっとだけスターになったが、フィルモグラフィーをチェックすると、マカロニウェスタンは6作出演している。その中で3作がジョニーと言う役名で出ている。[皆殺し無頼(66)、本作、荒野の死闘(68)]。その後彼はプロデュサーに転向し、名を挙げる(ネバーエンディングストーリー(84)、スターリングラード(93)、ダウト(09)他多数)が、マカロニウェスタン・ファンとしては、‘ジョニー’と言えばマーク・デイモンと記憶したい。―と言いながら、‘魅力が無い’とコメントしていますが。(笑)

(評価:★3)

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