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[コメント] 快楽(1952/仏)

原作は文豪モーパッサンが手すさびで書いたような三短編だが、さすがにその中に人生が描かれていて、鑑賞後日が経つにつれ、印象が深くなる。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







当方が‘女の監督オフュルス’を意識した訳でもないが、どうも出て来る男の影が薄い。

第1話<仮面の男>の女房。長年連れ添っているのを、「釣られた魚よ」と自嘲気味に言うシーン。こちらが主役かと見まごうばかりだ。

次の<メゾン・ラリエ>はジャン・ギャバンが好演だが、やはり女たちの躍動感あふれる動きに見とれる。

ラストの<モデル>。今鑑賞後一週間たつが、男の顔は忘れてしまった。

もう一言<モデル>について。語られる‘女についての考察’は鋭く警句だが、それに絡んで「すべてを手に入れた男は、精神的には死んだ」という考え方には異論がある。そうではないと思う。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] ゑぎ[*]

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