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[コメント] ペギー・スーの結婚(1986/米)

もし高校時代に戻れたら、・・・
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もし高校時代に戻れたら、なんてよくある物語なのだが、実によく描かれている。

そう、作家気取りの奴、物理・化学が得意な奴、体育は何でも出来る奴、いつも皆を笑わせている奴、高校生のくせに盛り場に出入りしている奴、男も女も皆カッコ付けていたというか、自信を持っていたというか、自分は人生を分かっているなんて顔をしていた。

主人公は離婚を決意した主婦。彼女が高校生に戻る。ある、あるで笑いっぱなし。実によく描かれている辺りが、アカデミー主演女優賞にノミネートされた理由だろう。

アカデミーでは、撮影と衣装でもノミネートされたが、作曲賞も入っても良かった。素晴らしい音楽だ。ジョン・バリーは前年「愛と哀しみの果て」で受賞しているから敬遠されたのだろうか?

本作のストーリー上で、ええ加減な所が有るのは、やはりこれは‘夢’なのだろうと思う。自分に都合のいい‘夢’なのだろう。

離婚すると言っていたけど、心の底では離婚したくなかったのだ、と思う。昔の大好きだった頃の彼をしっかり思い出したかったのだろう。そういう潜在意識の願望が、こんな夢を見させたのだと思う。

(評価:★4)

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