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[コメント] カラヴァッジオ(1986/英)

出来るならば観る前に、主人公画家カラヴァッジオの略歴と代表作に目を通しておかれることをお勧めする。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あろうことか、何も知らない私は、彼を現代の画家だと思っていた。一番最初のシーンからして従僕は“スーツ”を着ているのだから。

しかし、これはカラヴァッジオの絵にならったのかもしれない。彼はよく古代風と現代風の衣装を一つの画の中で一緒に描いていたから。

話は変わるが、レナを演じたティルダ・スウィントンが素晴らしかった。顔立ちからして中世だ。レナが椅子に座っているシーンがある。とても良かったので調べてみた。それでカラヴァッジオの略歴が分かったのだが、そのシーンは代表作の一つ 「悔悛のマグダラのマリア」(1595)だった。

よく見るとマリア(レナ)は涙を流している。画では悔悛の涙なのだが、デレク・ジャーマンは赤ちゃんが出来た嬉し涙とした。成程と理解が深まった。事前のチェックをお勧めする所以(ゆえん)だ。

にわか覚えだが、一番いいなぁと思った絵「聖マタイの召令」(1600)が出てこなかったのが残念でした。

(評価:★4)

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