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緑雨さんのコメント: 更新順

★4アラビアのロレンス(1962/米)オープニングのタイトルバックのスタイリッシュさには改めて見惚れてしまう。バイクに歩み寄り跨るロレンスを上から切り取ったカット。 [review][投票(1)]
★3明日に向って撃て!(1969/米)何ものにも縛られない自由が故の緩い空気と裏腹に、破滅への予感ははじめから漂っている。 [review][投票(2)]
★2シン・仮面ライダー(2023/日)笑いのない「仮面ノリダー」って感じ。 [review][投票(3)]
★4大人の見る絵本 生れてはみたけれど(1932/日)大人には大人同士の、子供には子供同士のヒエラルキーや人間関係がある。そこに親と子という縦軸を通すと関係性は複層的になる。ましてや親は嘗ては子供だったし、子はいずれ大人になるのである。 [review][投票(2)]
★3君たちはどう生きるか(2023/日)宮崎駿の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。目眩く妄想世界の物語構築には圧倒されるが、描いている本質はシンプルでプリミティブ。 [review][投票(1)]
★3アナザーラウンド(2020/デンマーク=スウェーデン=オランダ)手持ち撮影なのか、画面がずっと微妙にFIXしないのだが、映されるデンマークの自然や街並み、学校や家や店の中に至るまで何もかもが綺麗で、光と陰影がクリアで心地よい。 [review][投票(1)]
★3交渉人(1998/米=独)全体の作劇はステレオタイプで、FBIと市警の主導権争いやデヴィッド・モースの役柄など、既視感ありまくりなのだが、人質を取って籠城戦に入る件りの劇的な展開は見事。 [review][投票]
★4怪物(2023/日)こうなると、中村獅童や学校のクラスメートたちの目には物事がどのような見え方をしていたのか、そこまでも思いを馳せたくなる。それくらい心をざわつかせるものが、自分にはあった。 [review][投票(5)]
★4ケイコ 目を澄ませて(2022/日)最初から最後まで無音楽。その分、コンビネーションミット打ちの音、弟が練習するギターの音、蛇口から水の出る音、冒頭から音を強く意識させられる。しかし、その音は主人公の耳には聴こえていない。 [review][投票(5)]
★3ザ・ホエール(2022/米)主要登場人物が5人のみの、戯曲を元にした室内劇。今どき珍しいスタンダード・サイズの画面が、主人公のビジュアルと相まって閉塞性を強調する。 [review][投票(1)]
★3酔いどれ天使(1948/日)ファーストカットはメタンガスが湧くドブ沼。畔で侘しくも拙いギターを爪弾く男。物語の舞台は全てこのドブ沼の周辺。バカでかい広告看板、頭の上を走る高架の電車、闇市の域を出ない駅前の商店街。終戦直後の、貧しくも猥雑と活気に満ちた庶民の生活感を印象に焼き付けるロケーションが強烈。 [review][投票(4)]
★3小早川家の秋(1961/日)小津が東宝に出張って撮った作品。基本的には変わらぬ小津スタイルだが、音楽がいつもの斎藤高順ではなく黛敏郎、撮影も厚田雄春ではなく中井朝一というあたりがテイストの違いを生むのに寄与している。 [review][投票(1)]
★4マルサの女(1987/日)戦後日本の煩悩が、はち切れんばかりに膨らんだ、あの時代を象徴する作品。 [review][投票(5)]
★3TENET テネット(2020/米)ノーラン自身が『メメント』でやった順逆の時制のコントロール、それを別々の流れを再編するに留まらず、一つ時制、一つの画面に統合するというチャレンジングな試み。 [review][投票(5)]
★3タンポポ(1985/日)改装前の店の方が美味そうに思えるのは自分だけだろうか? [review][投票(2)]
★4彼岸花(1958/日)お喋りで厚かましくも憎めない浪花千栄子と、人懐っこい満点美人の山本富士子。この母娘のキャラが、映画全体にカラッとした明るさをもたらし、もはや化石としか思えない家父長絶対主義者・佐分利信の仏頂面や有馬稲子が醸し出す薄幸オーラを中和する。 [review][投票(2)]
★3バグダッド・カフェ(1988/独)埃っぽい乾いた空気の中横たわる薄暗いカフェ、流れる"Calling you"。じんわりわいた汗がすっと引いていくような感覚が心地よい。 [review][投票(2)]
★3エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022/米)映画館に入場するときに、曼荼羅図みたいなオリジナルポストカードを貰ったんだけど、まさに曼荼羅図みたいな映画。 [review][投票(3)]
★4ドライビング Miss デイジー(1989/米)片や、善良さと清廉さを根本に持つが故に、その矜持を保とうと狷介を譲れぬ者。此方、差別される苦難と闘い続けたけてきたことで、誰よりも本質を衝く見識眼を身につけるに至った者。 [review][投票(4)]
★3I am Sam アイ・アム・サム(2001/米)愛すべき映画なのは分かるけど、ちょっと話が出来すぎてて鼻白らむ。何よりダコタ・ファニングがあまりに可愛くて天真爛漫で、そりゃ皆んな心情的には肩入れしたくなっちゃうわな、と。 [review][投票]