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緑雨さんのコメント: 点数順

★4放浪記(1962/日)貧乏貧乏と言う割には、貧しさを直截的に描いた場面は実は多くない。自身の醜さ賎しさ逞しさに強烈な劣等感を持ちながら、それを書くことでしか活路を見出せない。そんな彼女の生き様を通して伝わってくる。この語り口が凄い。[投票(3)]
★4妻として女として(1961/日)三人が三人とも、こんな関係を続けることが良い事だとは決して思ってはいない。それにも関わらず、ぬるま湯につかったまま十数年も過ごしてしまうモラトリアム。普遍的な人間の弱さを感じさせられる。 [review][投票(3)]
★4アビエイター(2004/米=日=独)ハリウッド製大作伝記映画にありがちなストーリーの支離滅裂さが、ハワード・ヒューズという人物の極端性、スケールの大きさを備えた掴み所のない強烈な個性を描く上では良い方向に働いているように思えた。 [review][投票(3)]
★4スミス都へ行く(1939/米)これが連邦議会?まるで学級会か、せいぜい生徒総会くらいにしか見えない素朴さだが。でもこの素朴さこそが、アメリカ合衆国という若い国の成り立ちを示してもいるようで。 [review][投票(3)]
★4ロック・ユー!(2001/米)音楽センスも含めて軽いノリのテイストが新味あり。当時の一般民衆が槍試合に熱狂した雰囲気をそのまま現代に翻訳したら、こんな感じになるんじゃないだろか。 [review][投票(3)]
★4シッピング・ニュース(2001/米)人間の業の深さを淡々と、でもどこか優しい視線を残しながら見つめた佳作。 [review][投票(3)]
★4カンフーハッスル(2004/中国=香港)前作を凌駕する映像作品としてのクオリティに大興奮、だったんだけど・・・ [review][投票(3)]
★4デッドマン・ウォーキング(1995/米)最後の一言を含め死刑囚(ショーン・ペン)側の物語には何一つ心を動かされなかった。 [review][投票(3)]
★4グッバイ、レーニン!(2003/独)社会全体が抱いた「社会主義」という共同幻想に、家族の中で母と子が描く小さな共同幻想が重なっていく。この映画は、幻想に踊らされた彼らを笑ったり断罪したりはしない。あくまでまなざしは優しい。 [review][投票(3)]
★4アンタッチャブル(1987/米)階段の場面など明らかな「見せ場」だけでなく、'30年代を再現したシカゴの町並みを人と車が行き交い、そこにモリコーネの音楽が鳴り響く、そんな何気ないシーンがゾクゾクするくらいかっこいい。 [review][投票(3)]
★4デイ・アフター・トゥモロー(2004/米)考証的に正しいのかどうかは知らんが、少なくとも「温暖化おそろしや」と思わせるには十分なカタストロフであった。それだけでもこの映画、価値がある。[投票(3)]
★4笑う蛙(2002/日)イノセントなしたたかさ。大塚寧々の真骨頂。 [review][投票(3)]
★4ライトスタッフ(1983/米)基本的には役者の魅力。サム・シェパードエド・ハリスデニス・クエイドスコット・グレン、今やそれぞれに大御所?になってしまったど、本作ではみんな若くて脂がのってて、魅力的な登場人物たちを演じている。 [review][投票(3)]
★4わが青春に悔なし(1946/日)思想的な面が一方的すぎて受け付けにくいけど、原節子の熱演に+2点。 [review][投票(3)]
★4アフリカの女王(1951/英=米)イヤだムリだとグズるばかりのフツーの男が、どこまでもポジティブな女性にインスパイアされ、自分の潜在能力に目覚めていく過程が絶妙に心地良い。 [review][投票(3)]
★4グリーンフィンガーズ(2000/英=米)イギリスはガーデニングの国なのか。そんなことも知らなかった。ハンプトン・コートってのも初耳だったけど、ああいうイベントが重視されるお国柄っていいですね。とにかく、そのガーデニングっていう題材が新鮮だった。 [review][投票(3)]
★4スターリングラード(2001/独=米=伊=アイルランド)冒頭の大銃撃の迫力、スナイプ・シーンの緊迫感はなかなかのもの。 [review][投票(3)]
★4バッファロー’66(1998/米)「トイレはどこだ?」「俺を見るな!」「…さっきは怒鳴って悪かった。。」 [review][投票(3)]
★4ミナリ(2020/米)愛憎を抱えて苦闘しながら懸命に生きる移民家族の物語を通して感じられるのは、大地、陽光、そして水が与えてくれる生命の豊穣。 [review][投票(2)]
★4コーダ あいのうた(2021/米=仏=カナダ)映画がこれまで真正面から向き合ってこなかった対象に踏み込みながら、オーソドックスな家族の物語を暖かく描いている。前者の要素がなければオスカー受賞もなかったかもしれないが、愛すべき小品と言える。 [review][投票(2)]