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[コメント] メトロポリス(1927/独)

情報技術による生産性向上など想像すらされていなかった当時に考えられた「労働集約的」未来。アナログな大きな時計盤を回すことで疲弊する労働者。でもそれが今になってみると逆に異様な迫力を醸し出す。
緑雨

サイレント映画ならではのオーバーアクトを差し引いても、個性的な俳優陣の表情演技が凄まじい。主人公に中性的なグスタフ・フレーリッヒを配したキャスティングもユニークだが、なんといってもヒロイン、ブリギッテ・ヘルム。マッドサイエンティストに追いかけまわされるシーンでの表情の強烈さ(このシーンのコントラストの利いた照明技術はなかなかの見もの)。人造マリアの珍妙なダンスと男たちの馬鹿笑いとのカットバックも狂っていて素晴らしい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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