[コメント] 生きる(1952/日)
およそ洗練とは程遠い無骨なカメラワークの連続だが、happy birthdayのシーンの神懸かった荘厳さには何度観ても息を呑まされる。未来のある若さと先の無い老いとの交錯、そして再生への祝意。
一見美談のようにみえて、クソな世の中を妥協なくクソとして描き切る黒澤のピュアさこそがこの映画の本質。極論の力強さと青臭さが同居するが、醒めた目線でみることを許さない社会性を帯びているところがキモ。
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